韓国で、通報を受けて現場に出動した救助隊員に暴行を加えた30代男に実刑が言い渡された。
4日、忠南(チュンナム)消防本部によると、大田(デジョン)地方裁判所論山(ノンサン)支部の刑事1部は、119救助・救急に関する法律違反などの容疑で起訴されたA(37)に対し、懲役1年を言い渡した。
Aは昨年3月10日午後11時頃、忠南扶余(ブヨ)でAが泥酔し倒れているとの通報を受け、出動した救助隊員3人を暴行した疑いが掛けられている。
また、Aは病院に搬送中の救急車の中でも、隊員を足で蹴るなど暴行を加えたと消防本部側は説明した。
最近5年間、韓国の忠清南道(チュンチョンナムド)内で発生した救急隊員への暴行事件は32件である。このうち8件は懲役刑が宣告され、5件は現在裁判が進んでおり、残りの大多数が罰金刑であった。
暴行事件のうち93.8%(30件)は、泥酔し救助隊員を暴行した事件であることが調査で明らかになった。
忠南消防本部のチン・ジョンヒョン監査課長は「消防及び救助隊員への暴行は、国民の安全を脅かす深刻な犯罪行為である」とし、「厳正な捜査と処罰で救急隊員への暴行を無くしていく」と述べた。