共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ前大統領と民主党候補のカマラ・ハリス副大統領が、初めてのテレビ討論の場所を巡って激しい駆け引きを繰り広げた。
トランプ前大統領は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に「9月4日にペンシルベニア州で、FOXニュースとハリス副大統領との大統領候補テレビ討論会を開催することで合意した」と書き込んだ。
しかし、これはハリス副大統領や民主党側や討論主催の放送局との事前調整や合意なしに独断で発表されたことが明らかになった。
トランプ前大統領は、2回目のテレビ討論の日程について具体的な立場を示していなかったが、突然日程を発表し「討論の進行者は米国メディア「FOXニュース」のブレット・バイアーとマーサ・マッカラムとなり、ルールはバイデンとの討論と似たものになる」と述べ、「もしカマラが何らかの理由でその日の討論に参加できない場合、私はFOXと協力して9月4日の夕方に大規模なタウンホールミーティングを開くことに合意した」と付け加えた。
一方、ハリス副大統領側は、9月10日に米国メディア「ABCニュース」で討論を行うことを推進している。これはジョー・バイデン大統領とトランプ前大統領が合意した2回目の討論放送日程でもある。
ハリス陣営は、「トランプ前大統領が恐れから、合意された討論から逃れようとしており、保守的なケーブルチャンネルであるFOXニュースに救済を期待している」と指摘した。
トランプ前大統領は、ABC放送での討論を拒否した。ABC放送の討論進行者であるキャスターのジョージ・ステファノプロス氏が「トランプ前大統領にはファッション雑誌のコラムニスト、E・ジーン・キャロルに対する強姦の疑いがある」と述べたため、トランプ氏は名誉毀損で訴訟を起こしており、利益相反の可能性があるためだ。