「オオカミに注意してください」オランダ中部のユトレヒト州リッジ・ヒルズに「オオカミ注意報」が発令された。
イギリスの日刊紙「ガーディアン」は2日(日本時間)、「ユトレヒト州当局は前日(1日)、リッジ・ヒルズを訪れる際、オオカミに特に注意するよう声明を発表した」と伝えた。さらに、当局は「特に子供と一緒に(リッジ・ヒルズ)の森を訪れる行動は控えるべきだ」と付け加えた。
リッジ・ヒルズ周辺は森林が豊かな地域で、ハイキングや自転車などを楽しむ人々がよく訪れる場所である。当局が警告メッセージを出したのはオオカミのためである。
リッジ・ヒルズ近くの村、アウステルリッツで女の子がオオカミに噛まれて怪我をする事件が発生した。ガーディアンは、「1日には別の子供がオオカミと推定される大きた動物に襲われる事件があった」とし、「先月(7月)初めには、ある女性が自分の飼い犬がオオカミに噛まれて死んだという通報もあった」と付け加えた。
アウステルリッツはユトレヒト州の州都ウィトレヒトから東へ約16㎞離れた村である。当局は「リッジ・ヒルズ周辺への捜索を強化しており、複数のオオカミではなく1匹による事件と見ている。専門家らは(オオカミが)不安定な行動を見せていると判断している」と伝えた。
当局は「オオカミと遭遇したら、逃げるのではなく、身振りを大きくして声を出しながらゆっくり後退するべきだ」とした。
オランダでは2015年からオオカミを目撃したという報告が出始めた。隣国であるドイツに生息するオオカミが国境を越えてきたと推測されている。
そして2018年、オランダで正式にオオカミが生息しているという証拠が見つかった。中部ヘルダーラント州アペルドールンにあるホーヘ・フェルウェ国立公園でオオカミの群れの生息痕跡が発見された。