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2024年11月22日金曜日
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【NY株式市場】AIバブル崩壊の懸念で大幅下落!エヌビディアとSMCIが急落、旅行株も厳しい状況

引用=AP通信

7日(現地時間)、米株式市場の3大指数は一斉に下落して取引を終えた。午後の中盤までは上昇傾向にあった3大指数は、後半に売りが集中し、前日の反発を後にして下落に方向転換した。消費の鈍化が懸念される中で、旅行株をはじめとした消費関連銘柄が苦戦を強いられた。

また、人工知能(AI)バブルの崩壊の兆しも見られた。エヌビディアは5%急落し100ドルのラインがついに崩れ、前日10対1の株式分割を発表したAIサーバー・データセンター企業のスーパー・マイクロコンピュータ(SMCI)は20%の暴落を記録した。AI半導体銘柄もこれに連動して下落した。

反発から一日で下落

米経済活動の3分の2以上を占める消費が鈍化していることが企業の業績発表で確認され、投資家の懸念が高まった。

ダウ・ジョーンズ工業平均は234.21ポイント(0.60%)下落し、3万8763.45で取引を終えた。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500は40.53ポイント(0.77%)下落し、5199.50で終えた。

ナスダックは171.05ポイント(1.05%)下落し、1万6195.81となった。

消費鈍化の影響が最も大きいと予想される中小型株への打撃が特に大きかった。中小型株2000銘柄で構成されるラッセル2000は、29.19ポイント(1.41%)急落し2035.11で取引を終えた。

市場の変動性は高まったが、「ウォール街の恐怖指数」は比較的落ち着いた動きを示した。変動性指数(VIX)はシカゴオプション取引所(CBOE)で前日比0.14ポイント(0.51%)上昇し、27.85を記録した。

AIバブル崩壊か

AIバブルが崩壊するのではないかという懸念が高まった。エヌビディアは相次ぐ好材料の中で、序盤4%を超える急騰を示したが、上昇幅が狭まり、最終的には5%の急落で取引を終えた。

エヌビディアは5.34ドル(5.12%/約782円)急落の98.91ドル(約1万4476円)となった。SMCIは、前日の業績発表でエヌビディアの次世代半導体ブラックウェルの発売遅延が大きな問題ではないと宣言し、サムスン電子のHBM(高帯域幅メモリ)半導体がエヌビディアの性能試験を通過したことで、エヌビディアのAI半導体供給の問題が緩和されると期待されていたが、市場の反応は逆の結果となった。

通常、株価急騰のきっかけとされる株式分割を発表したのだが、SMCIは124.24ドル(20.14%/約1万8177円)暴落し、492.70ドル(約7万2083円)に沈んだ。

ブロードコムは7.65ドル(5.32%/約1120円)急落し136.27ドル(約1万9937円)、HBMメーカーのマイクロンは2.20ドル(2.47%/約322円)下落し、86.80ドル(約1万2689円)で取引を終えた。

AMDも序盤には強気を見せたが、最後には下落に転じ、1.51ドル(1.16%/約221円)下落し、128.67ドル(約1万8810円)となった。

旅行関連株の急落

旅行関連の銘柄も同日、厳しい状況に直面した。企業の業績発表で、高インフレ(物価上昇)に直面した消費者が支出を減らしていることが確認されたためである。

車両共有企業のリフトは1.89ドル(17.23%/約276円)暴落し、9.08ドル(約1327円)に沈んだ。また、住宅共有企業エアビーアンドビーも17.46ドル(13.88%/約2552円)暴落し、113.01ドル(約1万6522円)となった。

ウォルト・ディズニーは、オンラインストリーミングサービス部門が価格引き上げの影響により黒字転換に成功したものの、テーマパークの不振により急落した。ディズニーは4.01ドル(4.46%/約586円)急落し、85.96ドル(約1万2567円)となった。

オンライン旅行会社トリップアドバイザーも期待外れの四半期業績の衝撃の中で2.71ドル(16.61%/約396円)暴落し、13.61ドル(約1990円)に落ち込んだ。

ヒルトンホテルは需要の鈍化により、客室当たりの売上増加率が半減したことが明らかになった。株価は3.60ドル(1.74%/約526円)下落し、203.52ドル(約2万9754円)で取引を終えた。

国際原油、2%超の急騰

国際原油価格は2%を超える急騰を記録した。イランとイスラエル間の対立が激化する中、米国の石油在庫が6週連続で減少したというニュースが原油価格の急騰を引き起こした。

国際原油の基準であるブレント原油は、前日比バレル当たり1.85ドル(2.42%/約271円)急騰し、78.33ドル(約1万1452円)に達した。

米原油基準である西テキサス産原油(WTI)は2.03ドル(2.77%/約297円)上昇し、バレル当たり75.23ドル(約1万998円)で取引を終えた。

ブレント、WTIともに2日連続で上昇して取引を終えた。

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