■ 米大統領選挙、民主党と共和党の対戦表が確定
ハリス 51%、トランプ 48%の接戦
来る11月の米大統領選挙において、民主党の大統領候補に選出されたカマラ・ハリス副大統領が6日、ランニングメイト(副大統領候補)としてティーム・ウォルツ(60)ミネソタ州知事を指名し、先に共和党の大統領・副大統領候補として確定したドナルド・トランプ前大統領とJ・D・ヴァンス上院議員と対戦する対戦表が確定した。
白人男性対有色人種女性という対極的な大統領候補と、米中部の貧困出身で軍服務経歴ありという共通点はあるが、政治信念は正反対の副大統領候補間の対決結果が注目される。
ハリス副大統領は同日午前、SNSに投稿した文章で「ウォルツ氏を私のランニングメイトに選ぶことができて誇りに思う」とし、「州知事、(フットボール)コーチ、教師、退役軍人として、彼は自分の家族のような労働者家庭のために献身してきた。彼がチームに加わり本当に嬉しい」と述べた。
ウォルツ知事もSNSを通じて「このキャンペーンにハリス候補とともに参加できることは生涯の栄光だ」とし、「私は全力を尽くす」と受諾の意を示した。彼は続けて「ハリス副大統領は私たちに可能性の政治を示している。新学期の初日を思い出す」とし、「さあ、始めよう。共に行こう」と強調した。
ミネソタ州で6期連続の連邦下院議員を経て2019年から再選中の知事であるウォルツ氏は、庶民派で労働者政策を重視する進歩的な政治家として評価されている。
民主党の副大統領候補としてウォルツ知事が指名されると、最後まで競合していたペンシルベニア州知事のジョシュ・シャピロ氏、マーク・E・ケリー上院議員などはもちろん、ジョー・バイデン大統領、ビル・クリントン前大統領など民主党の主要人物たちが一斉に歓迎の意を示した。
また、ハリス副大統領の大統領キャンプは同日午前、ランニングメイト発表後わずか半日で2000万ドル(約29億円)を超える支援金が集まったと発表した。
ハリス副大統領とウォルツ知事は同日午後、主要な接戦州であるペンシルベニア州フィラデルフィアで初の共同遊説に出て、対戦相手であるトランプ前大統領とバンス議員を狙った発言を行った。
ハリス副大統領は「(アメリカ人たちが)苦労して勝ち取った自由と権利に対する全面的な攻撃を目撃している」とし、「ティムと私は、トランプ前大統領と共に、私たちの基本的な自由に関する時計を巻き戻そうとする者たちに伝えるメッセージがある。私たちは戻らない」と述べた。
続いて壇上に上がったウォルツ知事は、トランプ前大統領を狙い「彼は混乱と分裂をもたらし、大統領としての記録は言うまでもない」とし、「彼は新型コロナ危機の前に凍りついた。我々の経済を奈落に落とし、トランプ政権下で暴力犯罪が増加した。これは彼自身が犯した犯罪を含まない数字だ」と猛攻を仕掛けた。
ウォルツ氏は、自分と同じく米中部出身の貧困政治家と評価されるバンス議員についても「JDはイェール大学で学び、シリコンバレーの億万長者たちから投資を受けてキャリアを積み、そのコミュニティを批判するベストセラーを書いた。それは米中部ではない」とし、「地獄のようにおかしい」と批判した。
一方、同日米公共メディアNPRとPBSがマリストと有権者1513人を対象に実施した世論調査の結果、ハリス副大統領はトランプ前大統領との一対一の対決で51%の支持を得て、48%を得たトランプ前大統領を誤差範囲(±3.7%ポイント)内で上回った。
前日公開されたイシュー・アンド・インサイト・ティップスの世論調査ではハリス副大統領が46%とトランプ前大統領の45%と接戦であることが示された。