AP通信などが7日(現地時間)、ドイツ西部の小さな町で数百年の歴史を持つ建物が崩壊し、2名が死亡したと報じた。事故が発生したホテルは17世紀に建てられ、1980年代に2階が増築されたとされている。
報道によると、前日の午後11時頃、モーゼル川沿いのラインラント=プファルツ州のクレープにある3階建てのホテルの一部が崩れ落ちた。
ホテルに滞在していた14名のうち5名は自力で建物を脱出した。がれきに埋まった6名が救助されたが、2名は死亡した。当局はこの日の午後、女性1名が建物内で生き残っていることを確認し、救助作業を行っている。
この地域の災害対策担当官であるユルク・トイシュは、救助作業に困難が生じているとし、「建物の構造はまるでトランプの家のようだ。カードを引き間違えると、建物全体が崩れることになる」と述べた。
当局は崩壊したホテル付近に住む31名を安全な場所に避難させた。
検察は崩壊の前日にホテルで工事が行われていたが、事故との関連性は確認されていないと明らかにした。