8日(現地時間)、今年が地球史上で最も暑い年になる可能性が高いと、欧州連合(EU)の気候変動監視機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」が予測した。
AFP通信は、C3Sは今年の7月までの地球の平均気温が1991~2020年の平均より0.7℃高いと報告しており、史上最も暑い年になると見込んでいると報じた。
C3Sは、先月の7月が1940年以降で観測史上2番目に暑い月であり、気温は昨年の7月よりわずかに低下したと発表した。また、「2024年が昨年よりも暑くならないためには、今年残りの期間で異常気象の影響が大幅に減少する必要がある」と説明した。
C3Sによると、昨年の地球の平均気温は14.98℃で、産業革命前(1850~1900年)の平均気温より約1.48℃高く、過去最高を記録した。
先月の地球の平均気温は16.91℃で、昨年の同月に比べて0.04℃低下し、13ヶ月ぶりにわずかに減少した。この気温の低下は、エルニーニョ(赤道付近の海水温上昇)現象が一部緩和されたためとされているが、それでもなお、海面温度は多くの地域で異常に高い水準を維持していることが確認されている。
C3Sのサーメンサ・バーゲス副局長は「全体的な状況は変わっていない」と述べ、地球の気温上昇が止まったのは一時的な現象に過ぎないと評価した。また、月別の最高気温更新が一時的に止まったものの、その下落幅は極めて小さいと説明し、今年の気温について「ますます制御が難しくなるほど暑くなっている」と付け加えた。