スウェーデンの保健当局は、同国でアフリカ以外では初めて重症型エムポックス(サル痘)の感染者が確認されたと発表した。
15日(現地時間)、「AFP通信」などの海外メディアによると、スウェーデン保健当局は、感染者がアフリカ滞在中に直近の流行型である「クレード1b」型のエムポックスに感染したことを確認したという。
今回確認されたクレード1bは、2022年に世界各地で流行した「クレード2」とは異なるタイプで、コンゴ民主共和国を中心にアフリカ中部で流行しているクレード1の亜種である。また、クレード1はクレード2よりも致死率が高いとされている。
スウェーデンの疫学研究者であるマグヌス・ギスレン氏は感染者は現在治療を受けており、当局はエムポックスについて、隔離と治療を安全に実施する準備が整っていると述べた。
コンゴ民主共和国では今年に入って14,000人以上の感染が確認され、500人以上がエムポックスで死亡している。
14日、世界保健機関(WHO)はエムポックスのアウトブレイクについて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。
エムポックスは性行為や発疹部位への接触によって感染し、インフルエンザのような症状や皮膚病変を引き起こす。