タイの連立与党は次期首相候補として、タクシン・チナワット元首相の次女であるペートンタン・チナワット(37)の選出を決定した。
15日、AP通信など海外メディアによると、プアタイ党を含む連立与党は同日、憲法裁判所が解任を命じ失職したセター首相の後任として、ぺートンタン氏を指名することで合意した。
同氏は、タクシン元首相の実質支配下にある現連立政権内の第一党であるプアタイ党の代表であり、元は家族が所有する企業を経営していたが、2021年に政界に入ったばかりの新人である。彼女はタクシン元首相の後押しによって政権の実力者と見なされており、有力な次期首相候補として取り上げられてきた。
当初、次期首相候補としてチャイカセム・ニティシリ(76)元法務大臣が有力視されていたが、同日のプアタイ党議員総会では若くて健康なぺートンタン氏を候補に指名しようという意見が優勢だったとされている。
一方、首相選出には下院493名中、過半数の247票が必要であり、現在連立政権に参加している11政党の議員は314名である。
同日、プアタイ党(141議席)に加え、プムジャイタイ党(71議席)、パランプラチャラット党(PPRP・40議席)、ルアムタイサンチャット党(RTSC・36議席)など連立政権の主要政党がプアタイ党候補に支持を表明したため、16日の投票での可決が有力視されている。