岸田文雄総理大臣が9月の自民党総裁選への不出馬を表明したことにより、「ポスト岸田」を巡る動きが慌ただしくなっている。
15日、メディアによると、ポスト岸田の候補としては自民党の石破茂元幹事長、茂木敏充幹事長、河野太郎デジタル大臣、高市早苗経済安全保障担当大臣などが挙げられている。
最も活発に動いているのは、最近の総裁選挙に頻繁に挑戦していた石破元幹事長である。台湾を訪問中の彼は「立候補に必要な推薦人20人に推してもらえる状況が整えば、責任を果たしたい」と述べた。
親韓派とされる石破元幹事長は、2012年と2018年に安倍晋三元首相と対決し、2020年には菅義偉前首相と岸田首相との競争で3位に終わった。石破元幹事長は世論調査では1位を維持しているものの、党内での勢力が弱い。
茂木幹事長は前日、麻生太郎副総裁と東京の食堂で会合を持つなど、水面下での接触を続けている。河野デジタル大臣も、自身が所属する「麻生派」のリーダーである麻生副総裁に、出馬の意向を表明したとされている。高市経済安全保障担当大臣も最近、活動範囲を広げ、派閥所属議員との接触を増やしている。
不出馬を表明した岸田総理も最近、官邸に派閥を率いていた複数人を呼び、関心を集めている。