米株式市場の主要3指数は19日(現地時間)に上昇し、取引日基準で5日連続で上昇が続いた。
特に8日以降、12日間でダウ平均株価だけがたった1日のみ小幅下落を記録したことを除き、主要3指数は同期間上昇の流れを持続した。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500とナスダックはそれぞれ8取引日連続で上昇した。
上昇を牽引している人工知能(AI)半導体のリーダーであるエヌビディアは、同日4.35%急騰し、時価総額規模で第2位の座を奪還した。
M7のビッグテック株の中ではアップルだけがわずかに下落するなど、AIを中心にビッグテック株が再び上昇のモメンタムの中心に立った。
8日間連続で上昇
同日上昇の主役はエヌビディアを中心としたテクノロジー株であった。
ナスダックは先週末より245.05ポイント(1.39%)上昇し、1万7876.77、S&P500は54.00ポイント(0.97%)上昇し5608.25で終えた。
8日以降、取引日基準で7日間連続で上昇した。
ダウは8日以降12日間で1日だけを除いて上昇し、同日は236.77ポイント(0.58%)上昇。4万896.53で取引を終えた。
M7、アップルだけがわずかに下落
M7のビッグテック株はアップルだけがわずかに下落したが、残りの6銘柄はすべて上昇した。
アップルは0.16ドル(0.07%/約24円)下落し、225.89ドル(約3万3239円)で取引を終えた。
ただし、時価総額は3兆4300億ドル(約504兆7110億円)で1位の座を維持した。
時価総額の2位と3位は入れ替わった。
エヌビディアは28日に業績発表を控え、12日以降6日間連続で上昇し、時価総額第2位の座を確保した。
同社はこの日初めから取引終了時まで安定して上昇し、最終的に5.42ドル(4.35%/約797円)急騰し、130.00ドル(約1万9124円)で取引を終えた。終値基準の時価総額は3兆2000億ドル(約470兆7456億円)を記録した。
マイクロソフト(MS)は3.06ドル(0.73%/約450円)上昇し421.53ドル(約6万2023円)となったが、時価総額第2位の座はエヌビディアに譲った。MSの時価総額は3兆1300億ドル(約460兆5435億円)を記録した。
エヌビディアの驚異的な業績期待は、MSを含むクラウドの3大企業にとっても追い風となった。
MSが0.7%上昇する中、クラウド市場シェア第1位のアマゾンは1.16ドル(0.66%/約171円)上昇し178.22ドル(約2万6223円)で取引を終えた。
クラウドの3位企業であるアルファベットは3.71ドル(2.28%/約546円)急騰し166.67ドル(約2万4524円)で取引を終えた。
テスラは6.60ドル(3.05%/約971円)急騰し222.72ドル(約3万2771円)、メタプラットフォームズは1.86ドル(0.35%/約274円)上昇し529.28ドル(約7万7862円)で取引を終えた。
半導体の強気
AMDはサーバー・データセンターのZTシステムを49億ドル(約7210億円)で買収し、自社のAIエコシステムの構築に乗り出したとのニュースにより4.5%急騰した。AMDは6.72ドル(4.52%/約989円)急騰し155.28ドル(約2万2843円)となった。
インテルも久しぶりに大きく上昇し0.65ドル(3.11%/約96円)急騰し21.52ドル(約3165円)となり、マイクロンテクノロジーは0.64ドル(0.59%/約94円)上昇し108.63ドル(約1万5974円)で取引を終えた。
ブロードコムは1.99ドル(1.20%/約193円)上昇し167.71ドル(約2万4662円)、クアルコムは2.08ドル(1.21%/約306円)上昇し174.26ドル(約2万5626円)で取引を終えた。
国際原油価格、2日連続で急落
国際原油価格は先週末に続き、2日連続で急落した。
先週末にそれぞれ1.7%、1.9%急落したブレント原油と西テキサス中質原油(WTI)は、この日は2.5%から2.9%の下落に達した。
中東を訪問中のアントニー・ブリンケン米国務長官がガザ戦争の休戦が「決定的な瞬間」を迎えたとし、休戦合意に楽観的な見解を示したことが原油価格の急落につながった。
ブリンケン長官は、イスラエルが米国とカタール、エジプトが提案した休戦仲介案を受け入れ、ハマスが受け入れれば休戦の道が開かれると楽観視した。
国際原油の基準であるブレントは先週末より1バレル当たり2.02ドル(2.53%/約297円)急落し77.66ドル(約1万1413円)となった。
米国原油の基準であるWTIも1バレル当たり2.28ドル(2.97%/約335円)急落し74.37ドル(約1万929円)で取引を終えた。