公共放送であるNHKラジオ国際放送で、日本と中国が領有権を巡って争っている尖閣諸島が中国の領土であるとの発言が放送された。
20日、読売新聞などによると、前日の午後1時頃、NHKはラジオの国際放送で40代の中国人男性が尖閣諸島が中国の領土であるとする原稿にない発言をしたと明らかにした。
NHKが委託契約を結んでいる団体の職員であるこの男性は、2002年からNHKで原稿を中国語に翻訳して読む業務を行ってきたとされている。
彼は同日、「靖国神社の石の柱にトイレを意味する漢字などが落書きされた」というニュースを読んだ後に、原稿にはない不適切な発言をしたという。
NHKは中国人男性が不適切な発言をしたと判断し、該当団体に抗議し、この団体は男性との労働契約を解除する方針であると明らかにした。
読売新聞は「中国人男性の発言の意図は確認されていない」とし、NHKがニュースを事前に収録することも検討していると報じた。
NHKは「ニュースとは無関係の発言が放送されたことは不適切であり、深くおわび申し上げる。再発防止策を徹底する」と伝えた。