韓国京畿道（キョンギ道）平澤市（ピョンテク市）で、ある女性が騒音のトラブルの末、隣家の玄関付近に画鋲を撒き、警察に逮捕された。
21日、京畿平澤警察署は30代Aを傷害罪の疑いで逮捕し、現在調査中であると発表した。
Aは、14日午前1時頃、30代男性B氏が居住する平澤市高德洞（コドク洞）のマンション1階の玄関ドア付近に、画鋲を10個ほど撒いた疑いを持たれている。
B氏は同日午後2時頃、ゴミ袋を玄関ドア前に置くために、裸足で玄関を出た際、画鋲の一部を踏み足の裏に全治2週間の怪我を負った。
B氏の通報を受けて現場に出動した警察は、マンションの防犯カメラの映像を分析し、同じマンションに住むAが現場に画鋲を撒く場面を確認した。Aは現場に出動した警官に対し、「ポケットに入れていた画鋲が偶然落ちたもので、故意に置いたわけではない」と主張したとされている。
事件発生の前日（13日）、B氏はAが自宅付近で騒音を出したことに抗議し、この過程で口論になったと伝えられている。当時、警察はB氏の通報を受けて出動した後、両者を和解させ帰らせたという。警察は、近くAに対して詳しい経緯と犯行動機などを把握する方針だ。
一方、先月13日、世論調査機関エムブレインパブリックが、マンションやアパートなどの共同住宅に居住する、19〜59歳の成人男女1000人を対象に行った調査によると、全体の回答者の10人中8人（84.2%）が、現在居住している住宅で「隣人による騒音」を経験したことがあると答えた。
最も問題視されている騒音は「隣人の歩く又は跳ねる足音」（57.3%、複数回答可）が1位に挙げられた。次に、「子供による騒音」（49.5%）、「工具の叩く音」（35.9%）が続いた。
一方で、「排水音」（46.2%、複数回答可）、「ドアの開閉音」（40.1%）、「物が落ちる音」（35.7%）など日常で発生する生活音については、ある程度理解を示す傾向が見られた。騒音発生時に積極的に対処するケースは少なく、「騒音を経験した」（71.1%）が、ある程度理解してやり過ごしたと回答した。
騒音により隣人から抗議や苦情を受けた経験がある割合は、全体の回答者の18.2%に過ぎなかった。全体的に、「騒音トラブルは住宅設計の問題」（51.6%）、「隣人に対する配慮の欠如」（44.9%）など、さまざまな要因が影響を与えていると評価された。
「根本的に騒音トラブルを防ぐには住宅設計が最も重要だ」（87.3%、同意率）との回答があった。「建築法改正」（87.0%）、「騒音トラブルを解決できる関連機関の拡大が必要だ」（80.1%）との回答も高い水準を示した。