北朝鮮は、米国のアパッチ攻撃ヘリコプター(AH-64E)が韓国に追加配備されることについて「安全保障の不安定を増大させる挑発的な行動」と非難した。
北朝鮮外務省は23日、対外報道室長の声明を通じて、米韓がウルチ・フリーダム・シールド(UFS)演習を強行している最中に米国がアパッチヘリコプターの韓国販売を承認したことに対し、挑発的な行動と述べた。
北朝鮮は、「米軍は今回の販売により韓国の軍事力が向上するとしながらも、地域の根本的な軍事均衡は変わらないと矛盾した立場を示している」と指摘し、軍備増強による影響について厳重に警告した。
さらに「米国が地域内の同盟国に対して戦争装備の提供に執着するほど、我々の国家安全利益と地域の平和を守るための戦略的抑止力は倍増する」と強調し、「軍事的不均衡と不安定な状況を管理するために、必要な自衛的軍事活動を継続的に実施していく」と述べた。
アパッチは、昼夜問わず、全天候で作戦が可能で、現存する中で最も高性能な攻撃ヘリコプターとして評価されており、「戦車キラー」とも呼ばれている。韓国陸軍は2017年1月に米国から36機のアパッチヘリコプターを導入し、運用している。
米国防総省傘下の国防安全保障協力局は、米国務省が対外軍事販売方式で韓国に35億ドル(約5110億円)規模のアパッチ攻撃ヘリコプターおよび関連物品の販売を承認したと、19日(現地時間)に発表した。