22日(現地時間)、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はウクライナがクルスク原子力発電所に対する攻撃を試みようとしたと非難した。
クルスク州はロシア西部の国境地帯に位置し、ウクライナ地上軍が6日に越境攻撃を仕掛けて以来、激しい戦闘が続いている。
ロシアの国営通信社「タス通信」などによると、プーチン大統領はロシア国境地帯の状況について議論するためにオンラインで行われた高官会合で、「敵が夜間に原子力発電所への攻撃を試みた」とし、「国際原子力機関(IAEA)にも状況を報告し、彼らは専門家を派遣して状況を調査すると約束した」と話した。
そして、「IAEAが約束を果たすことを期待している」と付け加えた。
越境攻撃以降、ロシアはクルスク原子力発電所が攻撃される恐れがあると繰り返し訴えており、IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は来週原発を視察する予定だ。
ロシアのウクライナ侵攻が開始してから2年以上が経過し、両国の原子力発電施設の安全に対する懸念も高まっている。11日には、ロシア軍の占拠下にある欧州最大の原子力発電所であるザポリージャ原発の冷却塔で火災が発生した。
そのため、IAEAは両国に「原子力発電施設を保護するための5つの基本原則を尊重しなければならない」と指摘した。