香港では自殺や殺人、事故死などの死亡事故が発生した家を相場より安く売買する「事故物件」への関心が高まっている。
20日(現地時間)香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は、香港で事故物件に投資を行っているクンラウ氏の話を報道した。「幽霊マンションの王」というあだ名を持つクンラウ氏は、家主や入居者の死亡事件があった住宅のみを専門に販売する投資者である。
彼がこのような事故物件に興味を持ち始めたのは、1993年に彼が所有していたマンションの一つで、労働者が事故死する事件が発生してからである。この事件があった関係で安く販売しても売れず、苦労してマンションの入居者を見つけたが、その人は外国人だったという。
クンラウ氏は「外国人や在外国民は中国の迷信の影響をさほど受けないため、『事故物件市場』で顧客基盤を形成している」と説明した。自殺や殺人、事故死などの死亡事故が発生した家であっても、相場より安く購入できるという点から、事故物件であることを特に気にしない人々や、外国人投資者の需要があるということである。
現在、香港では暴行や殺人などによる死亡事故が発生した物件の場合、マンションの価格が相場に対して10~30%安く取引されている。
これについてSCMPは「このような不動産市場は存在するが、忍耐と文化的違いへの理解、リスクを取ろうとする意志が必要である」と伝えた。