アメリカ食品医薬品局(FDA)は新型コロナウイルス感染症の新たなワクチンを承認した。
23日(日本時間)、「CNN」など複数の現地メディアは「FDAはファイザー社とモデルナ社がコロナ変異株KP.2株をターゲットに開発したワクチンの発売を許可した」と報じた。
両社は同日「新たなワクチンは数日以内には接種可能である」と発表し、FDAは新たなワクチンについて「現在流行しているKP.3株にも効果がある」と説明した。
アメリカではオミクロンJN.1の変異型「FLiRT(フラート)」が今年5月から流行し始めた。FLiRTは当初、KP.2株が代表的な変異株だったが、夏の始まりとともにKP.3株とKP.3.1.1株の割合が増加し、現在、アメリカや韓国、日本で再流行の中心にあるのはKP.3株である。
FDAは「新たに販売されるワクチンはKP.3をターゲットに開発されたものではないが、KP.2とKP.3はともにスパイクタンパク質における変異の位置が同じ『FLiRT』変異型である」と説明した。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)も「KP.2株とKP.3株は『FLiRT』変異型で、変異が発生した地点が大変似ている」と話している。
また、CDCは「以前のワクチンは過去の流行株であるXBB.1.5株をターゲットにしており、新型コロナウイルス感染症の予防や重症化を防ぐためには最新のワクチンを接種する必要がある」と強調した。