22日(現地時間)、ドナルド・トランプ前大統領に対し、殺害を脅迫した疑いで66歳の男が逮捕された。
アリゾナ州コチセ郡保安官事務所によると、トランプ前大統領を狙った脅迫メッセージを20日、21日に連続してSNSに投稿したロナルド・シブラッド容疑者を拘束したという。
シブラッド容疑者はトランプ前大統領に対するSNSでの脅迫2件だけでなく、飲酒運転やひき逃げ、性犯罪者登録の未登録など、未処理の逮捕状が複数発行されていた。
「CNN」はトランプ前大統領の警護を担当しているシークレットサービスも容疑者を捜査中にあったが、それ以上、特段の言及はなかったと報じた。
容疑所はアリゾナ州コチセ郡ベンソンで確認されたが、当局は彼の所在をしばらく把握できずにいたという。
保安官事務所は22日の午後2時16分に外出中の容疑者を発見し、2時半頃に身柄を確保したが、特に抵抗はしなかったという。
トランプ前大統領は22日、アリゾナ南部コチセ郡を訪問し、メキシコとの国境地域を視察した。
「ロイター通信」によると、トランプ前大統領は今回の脅迫事件に関する質問に対し、「その話はまだ聞けていないが、そこまで驚くことではない。私は悪い奴らにもっと悪いこと、厳罰を下そうとしているからだ」と答えた。
CNNは情報筋の言葉を引用して、トランプ前大統領の選対チームが訪問先に到着する前に法執行機関から脅迫事件に関し、報告を受けたと報じた。
7月13日にトランプ前大統領がペンシルベニア州バトラーで選挙集会中に耳に銃弾を受けた暗殺未遂事件が発生して以降、約6週間後が経過した今、再びトランプ前大統領への脅迫が起こった。暗殺未遂事件では集会参加者1人が死亡し、2人が負傷した。
トランプ前大統領は暗殺未遂事件後初めて、前日21日に南部ノースカロライナ州で屋外での選挙集会を再開した。
シークレットサービスは警護を強化し、演説台の前後に大型の防弾ガラスを設置した。
シークレットサービスは11月の大統領選まで残りの選挙運動期間中、トランプ前大統領が屋外で選挙集会を開催する際、防弾ガラスを引き続き設置する予定である。