政府のシステムをハッキングし、自身の死亡記録を偽造したアメリカの30代男性に実刑が言い渡された。彼は、養育費の支払い義務を回避するために自身の死亡記録を偽造したことを認めた。
アメリカ・ケンタッキー州東部地方検察庁はコンピュータ詐欺と身分を偽った罪で起訴された男性ジェシー・キーフ(39)が法廷で懲役81ヶ月(6年9ヶ月)の刑を言い渡されたと21日(現地時間)に発表した。
キーフは昨年1月、コンピュータハッキングにより、他州に住むある医師のIDとパスワードを入手し、それを利用してハワイ州政府が運営する「電子死亡登録システム」にアクセスした後自身の死亡記録を創作し、医師の電子署名を偽造して死亡を認証した疑いが持たれている。
彼は死亡記録の偽造により、アメリカ政府の複数のデータベースに死亡者として登録された。
アメリカNBC放送が判決文を引用して報じた報道によると、キーフは11万6000ドル(約1668万円)を超える養育費の未払い状態だった。
検察は彼が自身の死亡記録の偽造に成功した後、止まることなく複数の州政府や企業のコンピュータネットワークに侵入し、アクセス権を持つ特定の身元情報を抜き出した後、ダークウェブで他人に販売しようとしたと述べた。
担当検察官は「このような犯罪は子供の養育費義務を回避しようとする、許されざる目的に基づいた冷笑的で破壊的な努力であった」とし、「コンピュータを利用した犯罪が、どれほど大きな被害をもたらすかを示す事例でもある」と述べた。
連邦法によりキーフは刑期の85%を必ず服役し、出所後は3年間保護観察所の監督を受けることになる。