代表的な無料通信アプリLINEの企業向けアカウントが、不正アクセスを受け多数のハッキング被害を受けたことが明らかになった。
27日、日経新聞によると、LINE運営会社であるLINEヤフーは26日、LINEアプリの企業向けアカウントが、不正アクセスを受け、乗っ取られる被害があったと発表した。
不正アクセスされたアカウントは計688件確認された。企業の公式アカウントと個人やりとりの一部が閲覧されたり、個人に不信なメッセーが送信されたという。
LINEヤフーは、7月10日から18日の間に複数回にわたり、メールアドレスやパスワードを用いたログインの試行攻撃を受け、不正アクセスを確認したと発表した。現在、ハッキングが確認された企業向けアカウントについては、すでに強制ログアウトとパスワードの初期化が行われている。
総務省は昨年11月に発生したLINEの個人情報流出事件に関連し、今年の3月から4月にかけてLINEヤフーに対して2度にわたりサイバーセキュリティの強化を求める行政指導を行った。
この過程で、LINEヤフーがシステム業務委託をしているNAVERへの過度な依存と、資本関係の見直しを含む経営体制の改善を求めるとともに、日本政府が韓国NAVERに対して、意図的に持ち株縮小の圧力をかけたとの主張が提起され、外交問題に発展する事態も生じた。