出馬宣言後に集まった募金額は約777億円、民主党全国大会の4日間だけで約118億円
米民主党の大統領候補であるカマラ・ハリス副大統領は、選挙運動に必要な資金をしっかりと積み上げており、現在、約780億円の寄付金を集めている。特に、寄付者の約30%が新規の支援者であり、そのうちの3分の2が女性であると報告されている。
ワシントン・ポスト(WP)などによれば、ハリス副大統領は先月、大統領選出馬を宣言して以来、現時点で5億4000万ドル(約780億円)の選挙資金を集めたと、ハリス大統領選キャンプが25日(現地時間)に発表した。
また、ハリス副大統領は、民主党がシカゴで全国大会を開催した19日から22日の期間に、8200万ドル(約118億円)の寄付金を集めた。特に、22日(現地時間)の候補受諾演説直後に寄付金が急増した。
ジェン・オマリー・ディロン大統領選キャンプ選挙対策委員長によると、全国大会期間中に寄付を行った支援者の3分の1が新規の寄付者であり、その新規寄付者の3分の2が女性だったとのことだ。
ディロン委員長は「ユナイテッドセンター(全国大会の開催地)での熱意とエネルギーは明らかであり、その熱意はシカゴを超えて、選挙を左右する接戦州にも広がっていった」と述べた。
ハリス副大統領は、全国大会でのエネルギーを基に、接戦州に重点的に取り組む計画を立てている。
ハリス大統領選キャンプは全国大会後、7つの接戦州で新たな広告を放映しており、ハリス副大統領と民主党副大統領候補のティム・ワルツ・ミネソタ州知事は、今月28日から29日にかけて接戦州であるジョージア州でバスキャンペーンを行う予定だ。
民主党は、大統領候補をジョー・バイデン大統領からハリス副大統領に交代させた後、寄付金による資金力で共和党を上回っている。
両党が連邦選挙管理委員会(FEC)に報告した資料によると、先月末時点でハリス側は3億7700万ドル(約545億円)を保有し、トランプ側は3億2700万ドル(約473億円)を保有していた。トランプ前大統領は、先月ミルウォーキーで開催された共和党全国大会の寄付金額を公表していなかった。