11月の米大統領選挙で、ドナルド・トランプ前大統領が勝利した場合、入閣する可能性が上げられたテスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏は、入閣ではなく諮問役に留まると予想されている。
トランプ前大統領は25日(現地時間)、ポッドキャストの司会者ショーン・ライアンとのインタビューで、マスクCEOが行政府で活躍したいと考えているが、複数の巨大企業を抱えているため、内閣入りするのは難しいだろうと述べた。様々な仕事を抱えている彼が、同時に行政府で活動するかについては悲観的な見解を示した。
経済専門放送CNBCは、今回トランプ前大統領の発言は、二人の間に一定の距離を置くことを示唆していると解釈した。
トランプ前大統領は、マスク氏がたくさんの良い提案をしてくれる諮問役となる可能性があり、人工知能(AI)分野を支援できる分野の一つとして言及した。トランプ前大統領とマスク氏は、2年前まで公然と互いを非難しあう関係だったが、マスク氏が右派支持に変わったことで、今回の大統領選を前に親しくなった。
マスク氏は昨年5月、トランプ支持者のために無制限に政治献金を募ることができる委員会、スーパーパックを結成した。ツイッターを買収したマスク氏は、トランプ前大統領のアカウントを復活させ、先月彼に対する暗殺未遂事件が発生した際には、今回の大統領選でトランプ氏を支持すると公に宣言した。
マスク氏は12日、Xを通じてトランプ前大統領との対談を約2時間にわたりリアルタイムで行った。この場でアメリカの国家債務問題を研究し、議会の支出を分析する機関で働く意向を示した。
トランプ前大統領は19日のインタビューでマスク氏について、彼は非常に聡明だとし、ぜひ内閣に入ってもらいたいと述べた。