30代の男性が、6歳の息子にトレッドミルで走らせ、息子を死なせた事件で懲役25年の判決を受けた。この男性は息子の体重を心配してそうした行動をとったことが判明した。
ABCニュースなどが先月に報じたところによると、ニュージャージー州の裁判所は、先月2日に起きた息子のコーリー・ミチオロさんを虐待して死亡させたとして、クリストファー・グレゴール被告(32歳)に懲役25年の判決を下した。裁判所は過失致死罪で懲役20年、児童虐待罪でさらに懲役5年を言い渡した。判決にもかかわらず、グレゴールは息子の死は自分が原因ではないと無罪を主張している。
2021年4月2日、コリーさんは呼吸困難のためニュージャージー州スタッフォードタウンシップの病院に搬送された。到着後まもなくコリーさんは重度の発作症状を呈し、亡くなった。医療チームは、死因は心臓と肝臓の挫傷、急性炎症、敗血症であると判断した。
集められた追加証拠は鈍器による外傷の存在を示しており、コリーさんがグレゴールの手によって継続的に虐待を受けていた可能性があることを示唆していた。
グレゴールの裁判中に公開された防犯カメラの映像には、息子のコリーさんにトレッドミルで速い速度で走るよう強要する姿が映っており、これが大きな衝撃を与えた。
コリーさんが亡くなる13日前に撮影された映像には、グレゴールが見守る中で、コリーさんがトレッドミルで速く走らされている様子が映っていた。速度が上がり続けると、コリーさんはその負荷に耐えきれず、倒れる状況が繰り返されていた。
グレゴールは法廷で全ての罪を否認した。彼は「息子の死を引き起こすようなことは一切しておらず、傷つけたこともない。息子を愛しており、今もその気持ちは変わりない」と主張した。また、「ただ息子をもっと早く病院に連れて行かなかったことは後悔している」と述べた。
グレゴールとは別に暮らし、監護権を巡って争ってきた母親のブレアナ・ミチオロは、裁判で「息子が父親から虐待を受けていることを知り、18ヶ月間で100回以上通報したが、当局の助けを得ることができなかった」と主張した。