韓国で、20代の男性らが、知的障害者をトイレの隅へと追いやり身体に尿をかけながら、その様子を動画で撮影するなどをした事件が問題となっている。
29日、オンラインコミュニティ「ボベドリーム」には「知的障害を持つ私の息子が暴行・性的暴行を受けました。助けてください」というタイトルの投稿が掲載された。
被害者の母親と名乗るAさんは「他の人より劣っている部分はあるけれども、他の誰よりも輝く世界で生きてほしいと大切に育ててきた私の息子が暴行・性的暴行を受けた」と述べた。
Aさんによると、被害者である息子は27歳で、重度の自閉症があるという。Aさんは「言葉ではすべてを説明できないので、証拠動画を公開する」とし、1本の動画を添付した。
動画には、2~3人の男性がトイレでAさんの息子を個室へと追い込んだ後、Aさんの息子に向かって一人ずつ尿をかけるという衝撃的な様子が収められていた。
上下黒い服を着て片腕にタトゥーがある男性は、ゲラゲラと笑いながらAさんの息子に向かって尿をかけ、被害者はトイレの壁に手をついては苦しんでいる様子であった。
続いて、隣にいた白い半袖Tシャツに灰色のショートパンツを着た男性は「次は俺の番だ」と言い、面白がっていた。この男性は自分のズボンのウエスト部分を手で持った状態で、友人が出てくるとすぐさまズボンを下ろし、A氏の息子に向かって尿をかけた。A氏の息子が手で遮りながら苦しそうに顔を背けると、男性たちは笑い、面白がっている様子であった。
Aさんは「加害者たちは私の息子が障害を持っているということを理由に、自分たちの性器を自らさらけ出しては、私の息子に向かって尿をかけた」とし「息子が、ネット上に掲載されているこの動画を私に見せてくれたことで、事の重大さに気付いた」と怒りを表した。
さらに「息子と加害者たちは未成年の頃から顔見知りで、以前から彼らは息子の欠点を利用し、息子に対し色々なことをやらせてきたと聞いた」とし「具体的な内容はとても書ききれない」と述べた。
また「息子は加害者たちから仕返しされるのが怖くて、今まで被害に遭っていたことを隠してきたようだ」とし「今も息子は仕返しされるのではないかと怯えている」と訴えた。
加害者を警察に告訴した状態だと伝えたAさんは「悪行などという言葉では物足りないほどに、ひどい行動を犯した加害者たちに対し、適切な処罰、接近禁止処分など、より重い裁きが下されることを願い、公表することにした」と明かした。