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2024年09月17日火曜日
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【NY株式市場】景気後退懸念と円キャリートレードの不安を乗り越え反発!ダウ・ジョーンズ、S&P500、ナスダックが揃って上昇

引用=AFP連合ニュース

米株式市場は、2日から5日まで市場を覆っていた景気後退の懸念と、円キャリートレード清算の恐怖からある程度脱却し、反発した。債券利回りが上昇し、ビットコインが6%台で上昇するなど、金融資産市場全体が安定した流れを示した。

6日(現地時間)米株式市場でダウ・ジョーンズ平均指数は、294.39ポイント(+0.76%)上昇し、3万8997.66で取引を終えた。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500は53.70ポイント(+1.04%)上昇し5240.03で、テクノロジー株中心のナスダック総合指数は166.77ポイント(+1.03%)上昇し、1万6366.85で取引を終了した。

LPLフィナンシャルのジョージ・スミス氏は「株価の急落は懸念されるが、S&P500の歴史を振り返ると10%を超える暴落と回復、調整は強気市場で正常かつ健康的な流れの一部であった」と述べ、「株式市場は平均して3回以上5%を超える下落を経験し、さらには年間上昇を記録した年でも1年に1回程度10%を超える調整が発生する」と述べた。

この流れに先立ち、日本の株式市場が暴落を乗り越えて反発した点も、同日、米株式市場の投資家に自信を与えた。日経225指数は10.2%急騰して取引を終えた。ただし、円キャリートレードにより市場が混乱する可能性は依然として残っている。

野村証券のチーフエコノミストである木内登英氏は「まだ世界金融危機の強力な兆候はない」とし、「パニックの中心は日本である」と述べた。彼は続けて、日本の株式市場で調整が発生した場合、日経指数は約17%下落する可能性があると見ている。

ベアードの投資戦略家ロス・メイフィールド氏も「円キャリートレードの清算が続く中、短期的な変動性は高くなる可能性があり、景気後退に対する恐れは過剰である」と述べた。

これにより、ウォール街の機関は、同日の米株式市場の反発にもかかわらず、変動性のある市場はしばらく続く可能性があると観測した。ゴールドマン・サックスのピーター・オッペンハイマー氏は「今回の調整は安定しているが、まだ終わってはいない」と述べた。ただし、彼は「私たちが下落市場にいるわけではないようだ」とし、「良い機会がここにあるだろう」とも述べた。

一方、S&P500内の11の部門がすべて上昇で取引を終えた。前日暴落していたエヌビディアは3.78%上昇し、メタプラットフォームは3.86%上昇した。ただし、アップルの株価は0.97%下落した。ウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイがアップル株を大量に売却した影響が続いているようだ。前日に米連邦裁判所から独占禁止法違反の1審判決を受けたアルファベット(A)も同日0.6%下落し、反発に失敗した。

前日業績を発表したパランティア・テクノロジーズの株価は、同日10.38%急騰した。ビッグデータ処理とAI関連ソフトウェアを開発する同社は、今年の売上高見込みを、274億2000万〜275億ドル(約4兆70億円~4兆187億円)に上方修正した。修正前の見込みは、267億7000万〜268億9000万ドル(約3兆9120億~3億9295億円)であった。

ウーバーの株価は10.93%上昇した。ウーバーは同日、実績発表で第2四半期(4〜6月)に107億ドル(約1兆5636億円)の売上高と0.47ドル(約69円)の1株当たり純利益を記録したと発表した。

ウォール街の予想である105億7000万ドル(約1兆5446億円)と0.31ドル(約45円)をそれぞれ上回る水準である。特にウーバーは投資家の景気後退懸念にもかかわらず、車両共有産業での消費者需要は依然として強いと発表した。

仮想資産も反発した。ビットコインは24時間前に対して6.4%上昇し、5万6564ドル(約826万円)で取引された。イーサリアムは4.25%上昇し2494ドル(約36万円)を記録した。

米国債の利回りは恐怖に伴う安全資産の買いが落ち着き、大幅に上昇した。国債の利回りと価格は逆に働く。10年物国債の金利は前日3.783%から10.4bp(1bp=0.01%ポイント)上昇し、3.907%で取引された。

基準金利の変動予測に敏感に反応する2年物利回りは、10bp上昇し3.983%を記録した。マーケットウォッチは「最近見られた世界的なリスク資産回避(安全資産好み)の雰囲気が和らぎ、国債が1か月ぶりに最大幅で上昇した」と述べた。

ニューヨーク原油は景気後退の懸念が和らぎ、上昇した。9月納入分ウエスト・テキサス産原油(WTI)は、前取引日より0.26ドル(約38円、0.36%)上昇し、1バレル73.20ドル(約1万円)で取引を終了した。

グローバルベンチマークであるブレント原油10月納入分価格は、前日より0.18ドル(約26円、0.24%)上昇し、1バレル76.48ドル(約1万1180円)で取引を終了した。

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