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2024年11月22日金曜日
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福島第一原発での核燃料デブリ取り出し作業が装置の設置ミスで延期、事前現場確認の不足が問題に

先月22日、福島第一原子力発電所で初めて行われた核燃料デブリの試験的な取り出し作業が、装置の設置ミスにより延期されたが、この作業を担当する東京電力と元請け企業が一度も事前に現場確認を行っていなかったことが明らかになった。 

NHKが2日に報じたところによると、関係者の話として、7月に装置を押し込むパイプが設置されてから約1か月の間、東京電力と元請け企業が現場視察を一度も行っていなかったという。

先月22日、東京電力などは原発事故後初めて核燃料デブリの取り出しを開始するため、2号機原子炉で模擬作業を行う予定だった。

取り出し装置は伸縮可能な細いパイプ状で、格納容器内部まで別のパイプで押し込む仕組みになっている。この装置を格納容器内部につながる配管の前まで押し込んだが、5本のパイプの順序が誤っていたため、問題が発生した。 

パイプの設置作業は7月28日に下請け業者によって行われたが、その後、東京電力などは一度も予行演習や点検を行わなかったため、問題に気付かず、模擬作業当日にスケジュールを延期することになった。

これに対し、東京電力は、現場の放射線量が高く、作業時間が限られていたことや、作業員が特殊なマスクを装着していたため、十分な確認が難しかった可能性があると説明している。

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