韓国の国家情報院は4日、北朝鮮が7月末、平安北道(ピョンアンブクド)と慈江道(チャガンド)で発生した水害の責任を問うため、多数の幹部を処刑した動向があると明らかにした。処刑された幹部の中には、当時慈江道の労働党責任秘書であったカン・ボンフンが含まれている可能性が高いと伝えられている。
これに先立ち、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長は、7月31日に開催された党政治局非常拡大会議で「党と国家が付与した責任ある職務遂行を深刻に怠ったため、容認できない人命被害を引き起こした対象に対しては厳しく処罰する」と予告していた。
当時、韓国の警察庁長に値する社会安全相と平安北道・慈江道の党責任秘書が更迭された。
情報当局はまた、今回の水害で北朝鮮で相当な人命被害が発生した可能性があると伝えている。特に、金委員長が浸水地域を視察した平安北道より慈江道でさらに大きな被害が出たと知られている。