韓国軍の合同参謀本部(合参)は北朝鮮が4日、12回目となる対南汚物風船の散布を行ったと発表した。今回の汚物風船の挑発は、5月28日の1回目の散布以来12回目であり、先月10日の11回目の散布から25日ぶりである。
合参は同日の午後8時12分頃、「北朝鮮が対南汚物風船(推定)を再び浮揚させている」と述べ、「風向きの変化により、対南汚物風船が京畿(キョンギ)北部地域に移動する可能性がある」と説明した。
合参はまた、「国民は落下物に注意し、落ちた風船を見つけた場合は接触せず、近くの軍部隊や警察に通報してほしい」と呼びかけた。
ソウル市も市民向けの安全案内メッセージで「京畿北部上空に北朝鮮が浮揚させた風船と推定される物体が確認された」とし、「市民の皆さんは屋外活動の際に注意してほしい」と述べた。
対南風船の中には、1・2回目の時は大便や堆肥、タバコの吸い殻、3・4回目には紙・ビニール・布の切れ端が含まれており、5~11回目にかけては紙切れを中心に構成されていることが確認されている。