フランスで約10年間、夫が妻に薬物を飲ませ、約80人の男性を自宅に招き入れて強姦させるという衝撃的な事件が発生した。夫である男性および犯行に加担した男性らが、裁判を受けているという。
2日(現地時間)ガーディアンやBBCなどの海外メディアによると、10年間妻に対し、性的虐待を行ってきた容疑で起訴されたドミニク・ペリコ(72)が裁判を受けているという。犯行に加担した容疑を受けている50人の男性も、アビニョン裁判所で裁判が行われていると伝えられた。
警察によると、ペリコは10年間、オンラインチャットルームを通じて妻を強姦する人を募集し、見知らぬ男性らに犯行を行わせたという。
彼は、睡眠薬と抗うつ剤を妻の夕食やワインに混ぜて、このような犯罪を犯していた。
デイリーメールによると、被害者である妻は1年間で睡眠薬450錠を服用したことが分かり、非常に強い鎮静剤を投与されたことにより、数年間このような強姦の事実を認識していなかったという。
また、警察は、被害者がほぼ昏睡状態に至るほどの薬物を投与されていたと述べた。
夫は2020年11月2日、近所のスーパーマーケットで女性たちのスカートの中を撮影しているところを警備員に逮捕され、これによって今回の犯罪が明らかになったという。
警察が、彼のコンピュータのUSBドライブから「虐待」というフォルダーを発見し、その中には強姦されている妻の2万枚にもおよぶ写真や映像が含まれており、その回数は100回以上であると伝えられた。
彼とともに裁判を受けている50人の男性の中には、地方議員、看護師、記者、元警察官、刑務官、軍人、消防士、公務員なども含まれているとし、逮捕当時の彼らの年齢は26歳から73歳であったという。
今回の裁判が始まると同時に、裁判所の前では黒い服を着たデモ隊が厳罰を求める抗議を行ったりもした。