東京都で梅毒感染者が急増していると伝えられた。
9日、フジニュースネットワーク（FNN）が東京都保健医療局の発表を引用した報道によると、今年9月1日までに集計された梅毒感染者数は2460人に達し、過去最多だった昨年の3701人と、似た水準で増え続けているという。
感染者を男女別にみると、男性が70%、女性が30%となっている。年齢別では、男性は20代から50代まで、女性は主に20代での感染が増加していることが分かった。
東京都保健医療局、感染症対策調整担当部長の西塚至は「最近3年間で毎年過去最多の感染者数を更新している」とし、「梅毒の特徴は自覚症状が少ないことで、無症状の場合もあり、感染していることに気付かず他人に感染させる可能性がある」と警告した。
このような状況を受け、東京都は新宿と多摩地域に無料・匿名の検査相談室を設置して運営している。特に新宿区の検査・相談室では、24時間インターネット予約が可能で、週末にも検査を受けることができ、アクセス性を高めた。
専門家は、梅毒感染予防のため、安全な性行為の実践と定期的な検診の重要性を強調した。東京都の関係者は「少しでも疑わしい症状があれば、すぐに検査を受けるべきだ」と呼びかけている。
梅毒は初期に適切な治療を受ければ完治が可能である。しかし、放置すると深刻な合併症を引き起こす可能性があるため、早期発見と治療が重要である。