10日(現地時間)に行われた米国民主党大統領候補のカマラ・ハリス副大統領と共和党候補のドナルド・トランプ前大統領の初のテレビ討論会において、約3分の2の視聴者がハリス副大統領を支持した。終始余裕のあったハリス候補と興奮したトランプ候補の姿が勝敗を分けたとの評価が出ている。
有権者の42%が「ハリス候補がより良い計画を提示した」と回答
米CNN放送が世論調査機関SSRSに依頼して実施した世論調査では、同日の討論を見守った登録有権者の63%がハリス副大統領の方がより良かったと答えた。トランプ前大統領がより良かったとの回答は37%にとどまった。
討論会の後、ハリス副大統領に好意的な有権者も増加した。
同日の討論を見た登録有権者の45%がハリス副大統領に対して肯定的な意見を持っていると答えた。否定的な評価は44%だった。討論会前の同調査でハリス副大統領に対する肯定的な回答が39%であったことに比べて、6ポイント上昇した数値である。
一方、トランプ前大統領に対しては、討論会後に回答者の39%が好意的と回答し、非好意的と回答したのは51%だった。討論会前の数値とほぼ同じである。
また、討論会視聴者の42%がハリス副大統領が米国の問題解決のためにより良い計画を提示したと見ており、33%はトランプ前大統領だと答えた。22%は両候補ともにより良い計画を提示できなかったと答えた。
今回の調査は、討論会後にSMSで調査に同意した有権者605名を対象に実施した。誤差範囲は±5.3%である。
ハリス副大統領、余裕のある微笑みと自信に満ちたジェスチャー
一方、カマラ・ハリス副大統領の多彩な表情も話題となっている。興奮して荒い言葉を吐くドナルド・トランプ前大統領に対し、ハリス副大統領が眉を上げて笑ったり、首を横に振ったりする表情が、「挑発」と見なされる評価も出ている。
NBCは「ハリスが『信じられない』というような微笑みや表情、ジェスチャーでトランプを見つめると、トランプは討論のほとんどを正面を見つめながら進めている」とし、「ハリス副大統領について言及する際も、首を回してハリスの方を見ずに指で指し示している」と分析している。
さらに、「これはハリスがトランプの心理に入り込んでいる明らかな兆候である」と付け加えた。