北朝鮮は12日、東海上に向けて複数の弾道ミサイルを発射した。
合同参謀本部によると、韓国軍は同日午前7時10分頃、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)周辺から東海上に向けて発射された短距離弾道ミサイル(SRBM)を複数捉えた。
韓国軍は北朝鮮が発射した弾道ミサイルの速度と高度、飛行距離、機種など正確な仕様を分析している。
合同参謀本部は「我が軍は追加発射に備え、監視と警戒を強化し、米国・日本当局と北朝鮮の弾道ミサイルに関する情報を緊密に共有し、万全の備えを維持している」と明らかにした。
北朝鮮は4日から8日の5日間にわたり、6回の対南汚物風船による挑発を行った後、弾道ミサイルの発射に出た。北朝鮮は5月28日以降、現在までに17回にわたり、韓国に汚物・廃棄物風船を撒布した。
ミサイル挑発としては、先月27日の新型240㎜放射砲の試験射撃以来、半月ぶりである。北朝鮮の直前の弾道ミサイル挑発は、7月1日にKN-23と推定される短距離弾道ミサイル(SRBM)を1発発射して以来、2ヶ月と10日ぶりである。最近では、接境地域から韓国に向けて「騒音攻撃」も行われており、挑発の種類が多様化している。
同日の北朝鮮の武力挑発は、今月10日に開催された第2回韓・国連加盟国国防長官会議や、11~12日のソウル安全対話など、北朝鮮を圧迫する内容の韓国主催の国際会議に対する反発と解釈されている。
北朝鮮はまた、11月の米大統領選挙を前に、北朝鮮に有利な状況を作り出すために、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射や第7回核実験など、武力挑発の水準を高める可能性があるとの見方も引き続き提起されている。