タイを訪れるたびに妊娠初期だと偽っていた30代女性が、懲役3年6ヶ月の判決を受けた。この女性は下着やイヤフォンのケースに覚醒剤(ヒロポン)を隠して韓国に持ち込もうとしたが、逮捕された。
9月11日、議政府(ウィジョンブ)地方裁判所南楊州(ナミャンジュ市)支部刑事合意1部(部長判事アン・ボクヨル)は、麻薬類管理法違反の容疑で起訴された被告人A(37)に対し、懲役3年6ヶ月と642万ウォン(約68万円)の追徴金を宣告した。
裁判所は「麻薬関連の犯罪は個人の肉体と精神を壊すだけでなく、社会に対する悪影響と害が大きい」とし、「被告人の役割がなければ覚醒剤が韓国に密輸されることは困難だったであろう」と判示した。
Aはヒロポンを入れたラーメンのスープなどが入った国際郵便を用意し、共犯者に渡して犯罪を幇助した容疑でも起訴された。しかし、裁判所は郵便物にヒロポンが含まれていることを知らなかったとの弁護人の主張を認め、この部分については無罪とした。
Aは2022年12月から昨年3月までの間に、共犯者二人と共謀しタイでヒロポン250gを購入し、密かに韓国に持ち込んだ容疑で裁判にかけられた。
特にAは妊娠初期であるかのように偽ってX線や検査ゲートを回避し、密輸入されたヒロポン250gのうち120gが韓国で流通されたことが調査で明らかとなった。
残りの130gは逮捕された共犯者の調査過程で発覚し、Aがアパートの防火設備に保管していたことが判明した。