国際金価格が米国の利下げ期待を受け、12日（現地時間）に史上最高値を記録した。CNBC放送などによると、同日の国際金価格は東部標準時午後2時10分時点で1オンスあたり2554.05ドル（約36万円）となり、史上最高額を更新した。
米国の金標準先物価格は前日より1.5%上昇し、2580.60ドル（約36万4000円）で取引を終えた。
米連邦準備制度が17日から18日に開催される連邦公開市場委員会（FOMC）で利下げを行うとの期待感が高まり、金価格が押し上げられた。
安全資産である金の価格は通常、インフレが発生する可能性が高まるにつれて上昇する。金はインフレヘッジ手段とも見なされる。
オルタナティブ・オプションの最高経営責任者（CEO）であるジェームス・コーディア氏は、「利下げは一般的に通貨安につながり、新たな形のインフレ懸念が生じる」と述べ、「これは結果的により多くの投資家を貴金属に引き寄せ、価格をさらに押し上げることになる」と語った。