カナダの裁判所が未成年者を含む多くの女性を強姦した容疑を受けているカナダのファッション界の大御所ピーター・ナイガード(83)に対し、懲役11年の有罪判決を宣告した。
9日(現地時間)、米ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、カナダ・オンタリオ裁判所のロバート・ゴールドスタイン判事は同日開かれた判決公判で、「ニガード・インターナショナル」の創業者ニガードにこのように言い渡したと報じた。これに先立ち、オンタリオ裁判所の陪審員団は昨年11月、ニガードに適用された4件の性暴行疑惑に対して有罪評決を下していた。
彼の犯行は1980年代から2005年まで行われ、被害者の中には事件当時、16歳に過ぎなかった未成年者も含まれていた。被害者らは裁判で、ニガードが建物を見物させてくれるなどの理由で、トロント本社の建物にある自分の住居空間に連れて行き、性的暴行を犯したと証言した。
ニガードはオンタリオ裁判所の刑事裁判の手続きが終わった後、カナダのモントリオールやウィニペグ、米ニューヨークで別途の容疑の刑事裁判を受ける予定だ。次の裁判は来年1月モントリオールで開始される。
ニューヨーク検察によると、ニガードと彼の事業上の同僚たちはモデルになる機会を与えると約束し、女性たちを募集した後、バハマの邸宅に連れて行き、薬物と酒を飲ませた後、性暴力を犯した疑いなどが持たれている。
フィンランド生まれのニガードは約50年前、カナダで自分の名前を取ったスポーツウェア会社を設立し、北米だけで170カ所の店舗を構える大手流通会社に育てた。彼はニューヨーク検察の犯罪人引渡し請求により、2020年12月カナダで逮捕され収監生活を過ごしてきた。