34.1 C
Tokyo
2024年09月20日金曜日
ホームニュース10年間にわたり実娘に性的暴行を加え続けた父親、裁判官「動物でさえ、そんなことはしないはず」

10年間にわたり実娘に性的暴行を加え続けた父親、裁判官「動物でさえ、そんなことはしないはず」

10年間にわたって実の娘たちに対し性的暴力を加えてきた父親に、法の裁きが下された。

去る16日、済州地方裁判所第2刑事部(ジャン・チャンス部長裁判)は、性暴力犯罪の処罰等に関する特例法違反(強姦等傷害)の容疑で起訴されたAに対し、懲役30年を言い渡したことが明らかになった。

Aは妻と離婚後、二人の娘と共に生活していた。しかし、2012年9月から2021年5月までの約10年間、済州市の自宅などで娘に対し性的暴力を加えてきた。

当時、長女は高校生、次女は中学生で、Aの犯罪回数は合計200回を超えるという。

Aは、事あるごとに次女を自身の部屋に呼んでは、強制的に性的暴力を加えたと伝えられている。また「お前が従わないのなら、お前の姉にも手を出すぞ」と脅迫までしたという。

結局、次女は妊娠をしてしまったのだが、そんな娘をAは産婦人科に連れて行き、妊娠中絶手術を受けさせた。

Aは長女にも性的暴力を加えようとしたが、ひどく抵抗されたため強姦未遂に終わったと伝えられた。

次女が受けた苦痛は日記に全て記されており、実母に事実を打ち明けたことでAは刑事告訴されることとなった。

しかし、なんとAは「娘たちと内緒にすることにしたのに他の人に話されて、こんな事態になってしまい、悔しい」と言い、服役中には「賃貸保証金のローン250万ウォン(約26万円)を送金しろ」と要求するなどしてきたという。

実際に、娘たちの名義で借入をしたことも明らかになった。

裁判で裁判官が、Aに対し「娘たちを母親と一緒に住むようにしてあげればよかったのに、なぜ連れてきたのか」と尋ねると「義理の父と住むことになったから(連れてきた)」と答えた。

これに対し、裁判官は「被害者たちを苦しめたのは実の父親である被告人だ」とし「義理の父親だからといって子供たちを苦しめるわけではない。むしろ実父よりも良い場合だってある」と指摘した。

続けて「実娘で間違いないか。一体、娘を何だと思い、どうしてそのような犯罪を犯したのか」と尋ねたところ、Aは「よく分からない」と答えたという。

裁判官は「あなたの性欲によって、娘の人生が台無しになった」とし「動物たちでさえ、そんなことはしないはずだ」と非難した。

また「この事件の犯行は言葉にできないほど反人倫的で、家庭の価値を崩壊させた」としてAに対し、懲役30年および子供・青少年・障害者福祉施設等への就業制限10年、出所後5年間の保護観察を言い渡した。

写真=Shutterstock

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください