米株式市場の主要3指数が19日(現地時間)一斉に大幅に上昇した。
米連邦準備制度の0.5%利下げ、いわゆるビッグカットが一日後の市場を歓喜させた。
大手優良株30で構成されるダウジョーンズ工業株平均と相場を最もよく反映するスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500はそれぞれ史上初めて4万2000、5700線を突破した。
テスラが7%を超えて暴騰し、エヌビディアも4%近く急騰するなどM7ビッグテック銘柄が同日の証券取引所の上昇を牽引した。
史上最高
投資家たちは連邦準備制度のビッグカットを一日後にやっと歓迎した。
米株式市場の主要3指数は初めから大幅な上昇の勢いで出発し、結局史上最高記録を新たに更新した。
ダウは前日比522.09 p(1.26%)上昇し4万2025.19、S&P500は95.38 p(1.70%)急騰し5713.64で終了した。
ダウは16日以来3日ぶり、S&P500は7月16日以来約2か月ぶりに史上最高記録を更新した。
ナスダックは同日の主要3指数の中で最も大幅に上昇したが、史上最高記録の更新とは程遠かった。
ナスダックは440.68 p(2.51%)暴騰し1万8013.98に跳ね上がった。
しかし、史上最高記録を更新するためにはまだ道のりが長い。
前回の史上最高値は7月10日に記録した1万8647.45で、まだ633.47 p(3.52%)上昇する必要がある。
「ウォール街恐怖指数」とも言われるシカゴオプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は1.90 p(10.42%)暴落し16.33に急落した。
M7が一斉に反発
米株式市場の上昇の勢いはM7ビッグテック銘柄が牽引した。
アップルは8.18ドル(約1160円、3.71%)急騰し228.87ドル(約3万2500円)、マイクロソフト(MS)は7.88ドル(約1120円、1.83%)跳ね上がり438.69ドル(約6万2400円)に上昇した。
アルファベットは2.33ドル(約330円、1.46%)上昇し162.14ドル(約2万3100円)、アマゾンは3.44ドル(約500円、1.85%)上昇して189.87ドル(約2万7000円)で取引を終えた。
メタプラットフォームスは21.15ドル(約3000円、3.93%)急騰し559.10ドル(約7万9500円)で取引を終了した。
米連邦準備制度の利下げが自動車ローン金利を下げ電気自動車と自動車需要を刺激すると期待され、今回の四半期における中国の販売台数が史上最大を記録するという楽観的な見通しに支えられたテスラは16.72ドル(約2400円、7.36%)暴騰し243.92ドル(約3万4700円)に急騰した。
エヌビディアは4.50ドル(約640円、3.97%)急騰し117.87ドル(約1万6800円)に上昇した。
半導体急騰
エヌビディアを含む半導体銘柄は共に上昇した。
AMDは8.45ドル(約1200円、5.70%)急騰し156.74ドル(約2万2300円)、ブロードコムは6.28ドル(約900円、3.90%)跳ね上がり167.42ドル(約2万3800円)で取引を終了した。
クアルコムも5.62ドル(約800円、3.34%)急騰し173.92ドル(約2万4800円)で取引を終了した。
マイクロンテクノロジーは1.90ドル(約300円、2.18%)跳ね上がり89.25ドル(約1万2700円)、インテルは0.37ドル(約50円、1.78%)上昇し21.14ドル(約3000円)に上昇した。
半導体銘柄で構成されたフィラデルフィア半導体指数は207.36 p(4.27%)暴騰し5066.65に跳ね上がった。
国際原油、ヒズボラ戦争懸念で反発
前日のビッグカットにもかかわらず下落していた国際原油は同日上昇した。
「ポケベル」同時爆発事故によりイスラエルとレバノン武装勢力ヒズボラ間の紛争が全面戦争に拡大する恐れが働いた。
国際原油の基準であるブレント原油は前日比1.23ドル(約175円、1.67%)上昇しバレル当たり74.88ドル(約1万700円)に上昇した。
米原油の基準であるウェストテキサス中間原油(WTI)も1.04ドル(約150円、1.47%)上昇しバレル当たり71.95ドル(約1万200円)で取引を終了した。