18日(現地時間)、レバノン各地で相次いで爆発した無線機に、日本の無線機器メーカー「アイコム」のロゴが入ったシールが貼られていたと複数の海外メディアが報じた。
アイコム側は爆発した無線機について、自社製品である確認ができず、偽物の可能性があるとの立場を表明した。
ロイター通信は爆発した無線機の写真に「ICOM」と「日本製」というシールが貼付していることを確認したと報じた。
ロイターによると、爆発した無線機はアイコムの「IC-V82」モデルと見られ、この機種は2004年から2014年10月にかけて中東を含む海外向けに生産・出荷されていたが、約10年前に販売終了していることが知られている。
ニューヨーク・タイムズも3枚の写真と1件の動画を分析した結果、爆発した無線機がアイコムの「IC-V82」モデルと識別したと報じた。
時事通信は、アイコム関係者の言葉を引用し、「記事に掲載された機器の写真などを見る限り、偽造品防止のホログラムシールが貼られていない」とし、「過去に模造品が大量に出回っていたこともあり、偽物である可能性が高い」と伝えた。
19日、アイコムは公式サイトのお知らせを通じて、レバノンで自社のロゴが入ったシールが貼付された無線機が爆発した件に触れ、「該当のモデルについてはすでに10年前に販売を終了し、バッテリーの生産も終えており、写真や動画内の機器には偽造品防止のためのホログラムシールが貼付されていない」とし、「海外向け製品出荷時は経済産業省が定めた厳格な輸出管理をしている」と強調した。
そのうえで、今後新しい情報が把握でき次第、公式サイトで案内するとした。