自身の陰茎部に「フィラー剤注入施術」を受けた男性が、病院にて適切な措置が講じられなかったため、結局陰茎部の80%近くを切断したという事件が公開された。
去る20日に放送された韓国のJTBC「事件班長」によると、男性A氏は2020年に京畿道(キョンギ道)高陽市(コヤン市)にある某男性専門クリニックで「副院長」の勧めにより、自身の陰茎部にフィラー剤注入施術を受けることになったという。
A氏は施術の二日後から、原因不明の痛みを感じると共に施術部位に血疱や水ぶくれができ始めたと語った。副院長と施術を行った「院長」はA氏に対し「軽度の壊疽を起こしているだけだ」と安心させたが、A氏の苦痛や水ぶくれはさらに悪化していった。
耐え切れなくなったA氏は、結局、上級総合病院を訪れることにした。そして受診してみたところ、担当医師から「フィラー剤の過剰注入により、ひどい壊疽状態に陥っている。このままでは(陰茎部を)100%切断しなければならない」と診断されたという。A氏はその後、この上級総合病院で手術を受け、陰茎部の80%近くを切断したと伝えられた。
A氏は施術を行った某男性専門クリニック側に抗議をしたものの、当院の院長は「当院で解決できる程度のことであったにも関わらず、勝手に他の病院を訪れて診察を受けた」として賠償金の支払いを拒否したという。
その後、協議を通じて1000万ウォン(約107万円)という和解金で解決を試みたが、A氏は既に施術・手術などで2400万ウォン(約260万円)以上を支払っている状態であった。
検察の調査結果によると、A氏に手術を勧めた副院長は医師ではなく看護助手であることが明らかになった。A氏がこの事実について抗議すると、院長は「副院長が看護助手であることがなぜ問題になるのか」と反論したという。
その後、第一審裁判所にて院長に対し、懲役1年および罰金100万ウォン(約11万円)、副院長には執行猶予および罰金50万ウォン(約5万4000円)を言い渡した。
A氏によると、彼らは現在閉業後、他の地域で開業し医療事業を続けているという。
写真=Pixabay/*この画像は事件とは一切関係ありません。