アメリカのジョー・バイデン大統領は、19日(現地時間)にワシントンDCのウォルター・E・ワシントンコンベンションセンターで開催された第47回議会ヒスパニックコーカス研究所の年次授賞式ガラで演説を行った。
ジョー・バイデン大統領が、民主党のカマラ・ハリス副大統領と共に銃規制に関する追加の行政措置を発表する計画があると、海外メディア「ロイター通信」が22日(現地時間)に報じた。当日、アラバマ州で銃乱射事件が発生し、少なくとも4人が死亡したという状況の中、より厳しい銃規制が実現されるかに注目が集まっている。
ロイター通信は、ホワイトハウス銃暴力防止事務所の責任者であるステファニー・フェルドマンの発言を引用し、追加措置には「全く新しい構想」が含まれていると報じた。また、バイデン大統領は、来年1月の退任前にこの計画を完了する見込みであるとも明かされたが、具体的な内容についてはまだ公表されていない。
バイデン大統領とハリス副大統領は2021年の就任以来、銃規制の強化に重点を置いた政策を推進してきた。ホワイトハウスによると、昨年は身元確認を強化した結果、21歳未満や軽犯罪、家庭内暴力犯罪で有罪判決を受けた人々に対する数千件の銃販売が阻止されたと説明している。
また、アメリカ連邦捜査局(FBI)は、2022年6月に制定された「より安全なコミュニティ法」に基づき、身元確認を強化し、適格でない者の銃購入を防いでいる。
非営利団体「銃暴力アーカイブ(GVA)」によると、今年に入ってからこれまでに銃乱射事件は少なくとも403件発生し、1万2416人が死亡しているが、これは昨年同時期と比較して約20%の減少を示しており、年間基準で見ると2019年以降最も低い水準になると予測されている。ホワイトハウスは、銃安全に向けた政府の取り組みが成果を上げていると自己評価している。
20日、テネシー州ナッシュビルのパブリックスクエアパークで、銃による死亡事件の犠牲者を追悼するために多くの人々が集まった。この集会は、今月初めにナイトクラブの外で銃撃されて死亡した18歳のヤセール・パズをはじめとする、銃暴力の被害者たちを追悼する目的で開催された。
銃規制は、民主党と共和党の間で鋭く対立する議題の一つであり、今年の大統領選でも論争の焦点となっている。 民主党は銃暴力による死亡を減らすために、より厳しい銃規制を求めているのに対し、共和党は修正憲法第2条を理由に、銃規制の強化に反対する立場を取っている。
バイデン大統領は、7月に起きた共和党大統領候補ドナルド・トランプ前大統領への暗殺未遂事件を受け、さらに銃規制の強化に注力する意向を示している。
一方、海外メディア「CNN」などによると、当日アラバマ州バーミングハムの歓楽街であるファイブポイントサウス地区で、午後11時過ぎに複数の銃撃犯が人々に向けて銃を乱射し、少なくとも4人が死亡、18人が負傷する事件が発生した。
バーミングハム警察は、22日午前現在、逮捕された容疑者はおらず、銃撃犯が意図していた標的についてもまだ明らかにされていないと発表している。
写真=AFP総合ニュース