米株式市場は23日(現地時間)新記録更新を続けた。
大型優良株30銘柄で構成されるダウ・ジョーンズ工業株平均は、取引日基準で2日間下落し、史上最高記録を塗り替えた。
19日には約2か月ぶりに史上最高記録を更新した後、20日はやや下落して終了したスタンダード&プアーズ(S&P)500は、当日反発し新たな史上最高記録を樹立した。
ナスダックは史上最高値には近づかなかったが、上昇傾向に転じた。
一方、テスラは第3四半期の出荷規模が市場予想を上回るとの期待から約5%近く急騰した。
史上最高
ダウは先週末より61.29ポイント(0.15%)上昇し、42,124.65で取引を終えた。
先週16日、19日、20日の3回にわたり塗り替えられた史上最高記録を再び更新した。
S&P500は16.02ポイント(0.28%)上昇し、5,718.57に達した。
19日に記録された以前の最高値5,713.64を超え、新記録を達成した。
ナスダックも上昇したが、史上最高記録にはまだ遠い。
ナスダックは25.95ポイント(0.14%)上昇し、17,974.27で取引を終えた。
以前の最高記録は7月10日に記録した18,647.45であり、まだまだ道のりが長い。
テスラ、5%急騰
業種別では技術株の主要2セクターが共に下落したが、テスラは約5%近く急騰した。
当日の上昇に支えられ、テスラは今年全体でも0.59%の上昇を記録し、上昇基調に転じた。
英国系投資銀行バークレイズがテスラの第3四半期出荷規模予測を47万台と提示したため株価を押し上げたものと見られる。
最近中国国内での販売が増加しているとの情報に続き、バークレイズが市場の予想より約1万台多い47万台の出荷を予測したことで株価が約5%近く上昇した。
テスラは先週末と比べて11.75ドル(約1670円、4.93%)上昇し、250.00ドル(約3万6056円)に達した。
M7 騰落を繰り返す
その他のM7ビッグテック銘柄は騰落を繰り返し不安定な動きを見せた。
アップルはiPhone16の発売により今後の株価上昇が期待される分析が相次いだが、当日は下落した。1.73ドル(約250円、0.76%)下落して226.47ドル(約3万2661円)で取引を終えた。
マイクロソフト(MS)はアマゾン、アルファベット、メタプラットフォームズなどとの競争優位を失ったとの評価の中、1.76ドル(約254円、0.40%)下落して433.51ドル(約6万2521円)で取引を終えた。
アルファベットは1.74ドル(約251円、1.06%)下落し、161.85ドル(約2万3342円)に滑った。
一方、エヌビディアは2取引日連続で下落しそうになったが、下げ幅を着実に縮めた結果、最終的には上昇で取引を終えた。エヌビディアは0.26ドル(約38円、0.22%)上昇して116.26ドル(約1万6773円)に達した。
アマゾンは2.28ドル(約329円、1.19%)上昇して193.88ドル(約2万7971円)、メタは3.06ドル(約442円、0.55%)上昇して564.41ドル(約8万1426円)で取引を終えた。
国際原油価格、2日連続下落
国際原油価格は先週末に続き、取引日基準で2日連続で下落した。
イスラエルが同日、2006年のレバノン戦争以来18年ぶりとなる最大規模の空爆をレバノン全域で行い全面戦争の懸念が高まったが、イランの戦闘拡大自制の意向が原油価格の上昇を抑制した。
国際原油の基準となるブレント原油は先週末より0.59ドル(約85円、0.79%)下落し、1バレルあたり73.90ドル(約1万666円)で取引を終えた。
米原油の基準となる西テキサス中質原油(WTI)は0.63ドル(約91円、0.89%)下落し、1バレルあたり70.37ドル(約1万157円)で取引を終えた。