数年前から女性が住む家をこっそりと覗き見する男性を処罰する手段がないため、困っているという話が伝えられた。
24日、韓国の番組JTBC「事件班長」によると、母親と妹2人と一緒に住んでいるA氏は、7年前に韓国・大邱(テグ)広域市(グァンヨク市)東区の2階建てアパートの1階に引っ越して以来、ストーキングに近い被害を受け続けている。
A氏は「約3年前の夏の夜、妹が明け方に水を飲みにリビングへ出た際、防犯窓の隙間から家を覗き見していた男性と目が合った」と話し、「暑くて窓を開けたまま寝ていたが、その隙間から家の中を覗かれていた」と訴えた。
問題の男性は40代から50代で、深夜や早朝に現れ、A氏の家のリビングを窓から覗き見て、そのまま立ち去っていた。
A氏は「足音が聞こえたので外に出てみると、男性はすでに素早く逃げていた」と話し、結局、証拠を残すために玄関に防犯カメラ(CCTV)を設置したと明かした。
その結果、CCTVには男性がA氏の家の前をうろつき、防犯窓の隙間から覗き見する様子がはっきりと記録された。男性が家を覗き見る回数は、月に最大で5~6回に達しているとされている。
A氏はこの男性が「この家には女性しか住んでいないことを知っているようだ」と話した。彼は「家が路地の奥に位置していて、普段は人の気配がなく、住民以外は入ることがない」とし、「アパートの裏には人が一人通れるほどの狭い空間があるのに、そこまで来て窓から家を覗き込んでいる」と説明した。
また、「人の気配を感じるようになってから約3年が経ち、窓にはプラスチック製の防護板を貼ったが、それでも隙間から覗かれていた」とし、「1階なので、登れないように使わないテーブルを置き、上に物を積んでおいたが、その場所を踏んでまで覗き込んでいた」と怒りを表した。
こうした中、昨年11月、帰宅途中に路地でこの男性と鉢合わせしたこともあったという。A氏が「なぜ家の中を覗き見るのか?」と問い詰めたところ、男性は不自然な口調で「私は悪くない」と言い残し、そのまま逃げ去ったと話した。
A氏は、3年間で警察に最低でも10回以上通報したものの、効果がなかったと述べている。警察からは「パトロールを増やす以外に方法がない。直接的な被害や怪我が発生した場合にのみ事件として受け付けられるが、それ以外では通報しても意味がない」との返答を受けたとA氏は主張している。
彼女は「警察に通報しても、『できることがない』と言われ、解決策を提示されるわけでもないので、通報する意味がない」と困惑を訴えた。
さらに、「窓をほとんど閉めて生活し、できる限りの対策を講じているにもかかわらず、男性が依然として来続けるため、困惑と悔しさが募る」とも語った。