20.3 C
Tokyo
2024年10月05日土曜日
ホームニュース「先祖の判断は正しかった」100年後に売れという遺言により眠っていた、硬貨のコレクションが24億円で落札

「先祖の判断は正しかった」100年後に売れという遺言により眠っていた、硬貨のコレクションが24億円で落札

1923年に死亡したデンマークの実業家が「100年間売るな」と固く命じた稀少な硬貨の一部が、オークションで220億ウォン(約24億円)を超える金額で落札されたことが明らかになった。

最近、米・CNNの放送などによると、デンマークの実業家で「バター王」と呼ばれた貨幣研究者のラース・エイミル・ブルーンは、1923年、自身が所有していた収集品について「1世紀が過ぎた後、すべてのことがうまくいった後に売ること」と遺言書に明記し、この世を去ったという。

彼は、生前にコレクターとして有名であり、60年以上にわたり彼が集めたコレクションは2万点に及ぶと言われている。その中には、1496年に発行されたスカンジナビア王族の金貨や17世紀ノルウェーのフレデリック国王を記念する硬貨など、稀少な硬貨が多数含まれていた。

多数のコレクションを所有していた彼は、第一次世界大戦中、多くの国々が遺物を略奪されたり敵国から破壊される中で、自身のコレクションも同様の事態が起こってしまうのではないかと恐れていたという。

そのため彼は、デンマークが滅ぼされた場合に備えて、自身のコレクションを緊急備蓄品とするよう子孫に遺言を残し、死亡してから100年が経っても王立コレクションが残っている場合は、自身の所蔵品を売却して直系の子孫に引き継ぐよう指示した。

もちろん、子孫の全員がこの遺言内容を守ろうとしたわけではなかったという。一部の子孫は硬貨を売却しようとしたが、遺言書が完璧に作成されていたため、これらの硬貨を100年間守り続けることを余儀なくされた。その間、ブルーンの所蔵品が外部に公開されることは一度もなかった。

彼が生前にデンマーク、ノルウェー、スウェーデンなどヨーロッパ諸国の稀少な硬貨を収集していたことは公然の事実であったため、オークションが正式に開催される前から多数の購入者により列ができていたという。

デンマーク国立博物館は、ブルーンの所蔵品の一部に対する優先購入権を持っていたため、オークション開始前に所蔵品の中から事前に稀少な硬貨7個を購入していた。これらは15〜17世紀のデンマークとノルウェーで鋳造された金貨6個と銀貨1個であり、博物館側は110万ドル(約1億6000万円)以上を支払ったと伝えられている。

最初にオークションに出品された硬貨は286個で、総額1650万ドル(約23億8000万円)で落札されたという。その中でも、スカンディナヴィアの金貨が120万ユーロ(約1億9000万円)という最も高価で落札されたことが明らかになった。

2万点を超える所蔵品があるため、今後もまだ数回オークションが開催される予定であるという。今回のオークションを主催したスタックス・バウアーズは、ブルーンの所蔵品がすべて販売された場合、史上最高値の硬貨コレクションになると見ている。現在、ブルーンのコレクションは5億クローネ(7250万ドル/約105億円)の保険に加入しているという。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください