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2024年11月22日金曜日
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【NY株式市場】半導体銘柄の強気相場にもかかわらずダウとS&P500が史上最高値の更新をストップ、ナスダックは3日連続上昇を維持

引用=AP通信

 米株式市場は25日(現地時間)史上最高値の更新を終えた。

エヌビディアが2.64ドル(約382円、2.18%)上昇するなど半導体銘柄の強気の相場を見せる中、ナスダック指数は堅調な上昇の流れを示し3日連続の上昇となった。しかし、ダウ・ジョーンズ工業平均とスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500では、史上最高値の更新に幕を閉じた。

一息を整えつつ、史上最高値の更新記録が止まる

同日の米株式市場には、始めから騰落を繰り返し不安定な動きを見せた。

連日の史上最高値の更新がプレッシャーになった様子であった。

ダウは前日比293.47ポイント(0.70%)下落し40,914.75、S&P500は10.67ポイント(0.19%)下落した5,722.26で取引を終えた。

ダウは16日に史上最高値を更新した後、19日から営業日を基準に4日間連続で新たな史上最高記録を樹立したが、5日目となる25日に、ついに更新記録が止まった。

S&P500も、3営業日連続で史上最高値を記録していたが、同日記録が途絶えた。

ナスダックは史上最高値を更新することはできなかったが、23日以降3日間上昇し続けた。同日は7.68ポイント(0.04%)上昇した18,082.21で堅調な終値を記録した。

半導体の強さが示された

同日、半導体銘柄が強気を見せた。

弱気だったクアルコムやブロードコムなども終盤に反発し、上昇の流れに加わるほど勢いが強かった。

コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーによる報告書が半導体銘柄の上昇勢いを促進したと見られる。

ベインは25日発表した年次技術報告書で、人工知能(AI)のブームと地政学的な要因により、コロナ禍同様の半導体供給不足の現象が再現されると予測した。

AI半導体の需要が初期の強力な成長傾向を今後も続けることは困難であるというウォールストリート一部の懸念がベインの報告書によって緩和されたのだ。

大手エヌビディアは2.64ドル(約382円、2.18%)上昇し123.51ドル(約1万7890円)に、AMDは3.70ドル(約536円、2.34%)上昇し162.02ドル(約2万3468円)に達した。

インテルは0.73ドル(約106円、3.20%)急騰し23.54ドル(約3410円)に、マイクロン・テクノロジーズは取引終了後に四半期業績発表を控え1.77ドル(約256円、1.88%)上昇し95.77ドル(約1万3874円)で取引を終えた。

マイクロンは期待以上の四半期実績と共に、今四半期のAIメモリ半導体であるHBM(高帯域幅メモリ)の需要拡大を足掛かりとした楽観的な見通しを示し、時間外取引で急騰した。

同社は東部時間午後4時37分現在、正規取引の終値より12.72ドル(約1843円、13.28%)急騰し108.49ドル(約1万5716円)に達した。

マイクロンの楽観的な見通しは26日、半導体銘柄の追加上昇の足掛かりとなると見込まれる。

テスラ、上昇

一方で自動車銘柄は同日、下落の一日を迎えた。

モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏が自動車の価格が依然として高価で需要拡大を期待しづらく、車が売れず在庫が積み上がっているため、将来的に苦境が悪化するだろうとした警告の影響を受けた。。

ジョナス氏はジェネラルモーターズ(GM)の推奨意見を保有(中立)から売り推奨に、フォードとリヴィアンは買い推奨から保有にそれぞれ引き下げた。

目標株価はGMが47ドル(約6805円)から42ドル(約6081円)に、フォードが16ドル(約2317円)から12ドル(約1738円)に引き下げられ、リヴィアンは16ドル(約2317円)から13ドル(約1882円)に下落した。

その影響でGMは2.34ドル(約339円、4.87%)急落し45.73ドル(約6623円)、フォードは0.45ドル(約65円、4.14%)下落し10.42ドル(約1509円)で取引を終えた。

リヴィアンは0.81ドル(約117円、6.84%)下落し11.03ドル(約1598円)にまで低下した。

一方、テスラは来月2日、3四半期の出荷実績が市場の期待を上回るとの見通しの中で2.75ドル(約398円、1.08%)上昇し257.02ドル(約3万7224円)に達した。

来月10日に予定されているロボタクシーデーへの期待感も影響した。

国際原油価格が2%以上急落

国際原油価格が1日で再び急落した。

前日イスラエルによるレバノン攻撃が継続していることや中国の利下げの影響で3日ぶりに上昇を記録、1.7%程度上がった原油価格が同日は下落した。

内戦中のリビアの石油供給問題に対する懸念が緩和される中、中国の利下げによる効果が1日で終わり、大幅に下落した。

国際原油価格基準のブレント原油は前日比1.71ドル(約248円、2.27%)急落し、1バレル当たり73.46ドル(約1万631円)に滑り込んだ。

米原油価格基準のウェストテキサス中質油(WTI)は1.87ドル(約271円、2.61%)下落し、1バレル当たり69.69ドル(約1万85円)で取引を終えた。

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