日本に居住中および日本旅行を計画している中国市民に向けて、駐日中国大使館が安全に関する注意喚起を発表した。
今回の警告は、最近発生した日本人男児刺殺事件に関連して発表された。中国大使館は25日、公式SNSを通じて現地の安全リスクに対する警戒を呼び掛けた。
旅行者には、デモや集会などから距離を置き、安全意識を高めるよう求められている。また、現地の法律と規則を遵守することが重要であると付け加えた。特に、写真撮影やドローンの使用などの規制を厳守することが求められている。
問題が発生した際には、冷静に意思を伝え、交渉や法的手段で自身の権利を守るよう助言している。
さらに、中国大使館は日本が自然災害が多い国であるため、出国前に目的地の危険状況と気象警報を事前に把握することを推奨した。
そのほかにも、正式な旅行会社や交通手段を利用し、旅行保険に加入することを強く勧めている。災害が発生した場合には、現地の指示に従い迅速に避難するよう求め、無断で行動しないよう警告した。
加えて、健康状態が良くない状況での観光を避け、安全が確保されていない地域への訪問を控えるよう強調した。所持品への保管にも注意を払うよう付け加えた。
一方、19日に中国深圳で発生した日本人男児刺殺事件により両国間の緊張が高まっている。
日本政府はこの事件を「両国関係に深刻な影響を及ぼす事件」とし、再発防止を求めている。これに対し、中国政府は今回の事件を「政治とは別の事件」として捉え、日本政府が政治的に介入しないよう強調している。