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2024年12月22日日曜日
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海上自衛隊の護衛艦が初めて台湾海峡を通過、中国軍による領空侵犯など対抗措置か

海上自衛隊の護衛艦が25日、自衛隊が発足して以来、初めて台湾海峡を通過した。中国に対する牽制措置とみられる。

26日、NHKは関係者のコメントを引用し、海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が25日、中国大陸と台湾の間の台湾海峡を通過したことを明らかにした。

南シナ海では多国間訓練が予定されているため、同日「さざなみ」の航行に合わせてオーストラリア・ニュージーランドの海軍艦艇も順次台湾海峡を通過した。

読売新聞は自衛隊発足以来初めて海上自衛隊の護衛艦が台湾海峡を通過したと報じ、「中国が先月日本領空を侵入するなど軍事的な威圧を強化したことに対する対抗措置」と説明した。

中国軍は8月から日本列島の周辺で軍事活動を活発に展開している。先月26日、中国軍Y9情報収集機1機が長崎県五島市の男女群島沖の日本領空を一時侵入し、今月18日には中国軍の空母「遼寧」が与那国島と西表島の間の接続水域を通過した。

読売新聞は、岸田首相が「このまま何も対応を取らなければ、中国軍の行動がさらにエスカレートする可能性がある」とみて、海上自衛隊派遣に踏み切ったと指摘した。

台湾海峡は中国大陸と台湾の間にある海峡で、最も狭い部分の幅は約130キロ・メートルである。一般に国の主権が及ぶと国際的に認められる水域は沿岸から12カイリ(約22キロ・メートル)の領海であるため、アメリカなどは、台湾海峡がどの国にも属さない「国際水域」であるとの立場をとっている。

ただし、中国は台湾海峡を国際水域と呼ぶことに反対している。日本の歴代政権はこれまで中国側の反発を考慮し、海上自衛隊艦艇による台湾海峡の通過を控えてきたが、中国軍の軍事活動に対する反発を受けて、初めて通過に踏み切った。

一方、アメリカやカナダなどは航行の自由をアピールするため、各国軍艦で台湾海峡を定期的に通過している。ドイツ軍艦も今月13日、22年ぶりに台湾海峡を通過したことがある。中国は各国軍艦の通過があるたびに大きく反発している。

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