ブラジル最高裁がソーシャルメディア企業X(旧Twitter)の現地サービス再開に先立ち、500万ドル(約7億1957万円)を超える罰金が追加で課されることが明らかになった。
ロイター通信によると、27日、ブラジル最高裁は同日、Xがブラジルでサービスを再開するために2830万レアル(約7億5061万円)の罰金を納付しなければならないと発表した。
すでに課されていたが未納だった罰金1830万レアル(約4億8542万円)に加え、最近一時的にブラジルの一部利用者がスターリンクなどを通じてXに接続した件に関する罰金1000万レアル(約2億6526万円)も追加で支払う必要があるとの通達があった。
ブラジルのモラエス大裁判官は「Xがこの2日間、裁判所の命令に従わなかった」として「即座にブラジル領土内での活動再開のために罰金1000万レアル(約2億6526万円)を支払わなければならない」と語った。
Xはブラジル最高裁が、偽ニュースの取締りを理由に一部のアカウントおよび投稿を削除したことに対し、「言論の自由を弾圧するものだ」だと反発し、罰金の支払いを行わなかった。
対立軸を張っていたX側は、ブラジル当局に積極的に協力する方針に転換した。
人口2億1000万人を抱える南米最大規模のブラジルは、Xにとって重要な海外市場とされている。ブラジルでは、昨年8月末からXへの接続が遮断されている状態だ。