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2024年12月23日月曜日
ホームニュース気候変動の影響でスイスとイタリアが再設定した国境、アルプス山脈周辺の氷河融解が引き起こす新たな国際的課題

気候変動の影響でスイスとイタリアが再設定した国境、アルプス山脈周辺の氷河融解が引き起こす新たな国際的課題

気候変動により、スイスとイタリアがアルプス山脈周辺の国境を再設定している。気候変動で山脈の稜線に蓄積された氷河が融解し、国境線まで移動することがあるためである。

現地時間の29日、英日刊紙ザ・ガーディアンによると、スイス政府は27日に議会の承認を経て、イタリア政府との国境再設定条約を批准した。四季を通じてスキー場として世界的な名声を得たスイスのツェルマット地域とイタリア北西部のアオスタにおける国境を新たな基準に従って調整する内容で、既存の国境はアルプス山脈のマッターホルン周辺の稜線に沿って定められているが、地球温暖化により稜線の形状が大きく変わり、国境線まで移動する場合があるため、今回国境再設定条約が批准されたのだ。

昨年溶けて消失したスイスの氷河の規模は全体の4%に達し、2022年の6%に続き史上2番目に大きい規模となった。特に両国が国境周辺に建設したスキーリゾートが国境線の変化に直接的な影響を受けており、昨年5月にアルプスの稜線ではなく、各峰や谷など氷河の影響が少ない地形物を基準に国境を再設定することで合意した。

両国の国境再設定条約は、イタリア政府が条約を批准した後に発効する予定である。

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