レバノン南部に対するイスラエルの空爆が続く中、飼い主を失った犬などを保護する動物保護施設を運営する男性が話題になっている。
2日(現地時間)「AP通信」によると、フセイン・ハムザ(Hussein Hamza)は、レバノン南部ナバティエ県のクフール村で200匹余りの犬を保護する施設を運営しているという。
彼はレバノン南部の村や町を車で回り、避難住民たちが残して去ったペットや野良犬を救出し、餌などを与えている。
フセインは「かわいそうだ。見てくれ、恐怖のあまり私にくっついている」と空爆を受けた村の状況と残された犬や他の動物たちの様子を収めた動画をSNSに投稿した。
一部の住民は直接彼に連絡し、自身のペットの救助をお願いすることもあったという。
空爆の脅威にもフセインは自らの使命として残された犬や他の動物たちの保護活動を続ける意向だ。
彼は「自分には責任がある。動物たちを残しては行けない」とし、「動物たちに食べ物と水を届けることができる限りはこの場を離れない」と話している。
一方、レバノン保健省はイスラエルの空爆により、直近2週間でレバノンでは1,000人以上が死亡し、その内4分の1近くが女性と子供だと伝えた。