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2024年10月05日土曜日
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【NY米株式市場】S&P500が5700を割り込む中、エヌビディアとメタが唯一の上昇を記録

引用:ロイター通信

ニューヨーク株式市場は前日の3日(現地時間)反発したものの、1日で下落に転じた。

イランがイスラエルを空襲した1日に下落し、2日わずかながら反発に成功していたニューヨーク株式市場は、再び1日で弱含みに転じた。

M7のビッグテック銘柄ではエヌビディアとメタ・プラットフォームズのみが上昇した。

イスラエルがイランの石油施設を攻撃するとの見通しの中、米国が現在イスラエルと議論中であるとジョー・バイデン米大統領が明らかにしたことが原油価格を5%以上引き上げた。また、このような原油価格の急騰が株価に負担を与えたと見られる。

S&P500、5700崩壊

ニューヨーク株式市場の株価指数は全て下落したが、技術株の比重が高いスタンダード&プアーズ(S&P500)とナスダックに比べ、「循環買い」が中心のダウジョーンズ工業平均とラッセル2000の下落率がより大きかった。

ダウは前日比184.93 p(0.44%)下落し、42,011.59で終わり、中小型株2000銘柄で構成されたラッセル2000は14.86 p(0.68%)下落した2,180.15で取引を終えた。

S&P500は5700ラインが崩壊したものの、下落幅は大きくなかった。9.60 p(0.17%)下がり5,699.94で終わった。

ナスダックは6.65 p(0.01%)下がって17,918.48で微落で終わった。

「ウォール街の恐怖指数」と呼ばれるシカゴオプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は8%以上急騰した。VIXは1.59 p(8.41%)上昇し、20.49に跳ね上がった。

国際原油価格が5%以上急騰、エネルギーセクターが強含み

同日、エネルギー銘柄が特に強含んだ。

イスラエルがイランの石油施設を空爆する可能性が高まったとの判断により、国際原油価格が急騰した。

バイデン大統領が同日、イスラエルがイランの石油施設を攻撃することについて現在協議中であると述べたことが、事実上の攻撃容認と捉えられ、原油価格を大幅に引き上げた。

ただ、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の2カ国だけが石油生産をフル稼働すれば、イランの石油供給中断ショックを乗り越えることができるため国際石油市場がパニックに陥ることはないが、当分の間原油価格の上昇傾向は避け難いとの予想が働いた。

国際原油基準のブレント原油は前日比3.72ドル(約545円、5.03%)急騰し、1バレル当たり77.62ドル(約1万1379円)に跳ね上がった。

米原油基準の西部テキサス中質原油(WTI)も3.61ドル(約529円、5.15%)上昇し、1バレル当たり73.71ドル(約1万806円)で終わった。

原油価格の急騰に後押しされ、バレロ・エナジーが8.35ドル(約1224円、6.15%)急騰し、144.03ドル(約2万1116円)に跳ね上がった。

ダイアモンドバック・エナジーは7.01ドル(約1028円、3.87%)急騰し、188.30ドル(約2万7605円)に、マラソン・オイルは0.57ドル(約84円、2.04%)上昇し、28.54ドル(約4184円)で取引を終えた。

米国の2大石油メジャー、エクソン・モービルとシェブロンも共に上昇した。

エクソン・モービルは1.06ドル(約155円、0.87%)上昇し122.58ドル(約3310円)、シェブロンは0.30ドル(約44円、0.20%)上昇し、151.25ドル(約2万2175円)で取引を終えた。

M7、エヌビディアとメタのみ上昇

M7のビッグテック銘柄ではエヌビディアとメタ・プラットフォームズのみが上昇した。

エヌビディアは前日、OpenAIの66億ドル(約9676億円)規模の資本調達に同社が1億ドル(約147円)を投資したというニュースが引き金となった。おかげでエヌビディアは4.00ドル(約587円、3.37%)急騰し、122.85ドル(約1万8011円)に跳ね上がった。

メタは9.96ドル(約1460円、1.74%)上昇して582.77ドル(約8万5421円)に上がった。

一方、テスラは前日に3.5%急落した後、当日はさらに3.4%下落した。

今回はサイバートラックのリコールと、米国内で最低価格のエントリー車両である「モデル3」基本型が廃止されたのではないかという懸念から急落した。

テスラのウェブサイトではモデル3基本型がなくなり、長距離後輪駆動、全輪駆動(AWD)のモデル3などのみが紹介されている。

テスラは8.36ドル(約1225円、3.36%)急落し、240.66ドル(約3万5274円)に下がった。

同社は先月30日に261.63ドル(約3万8348円)で高値をつけた後、3日連続で下落した。下落率は8%を超える。

一方、Appleは1.11ドル(約163円、0.49%)下落して225.67ドル(約3万3077円)、Microsoft(MS)は0.59ドル(約87円、0.14%)下落して416.54ドル(約6万1061円)で終わった。

Amazonは2.80ドル(約411円、1.52%)下落して181.96ドル(約2万6674円)、Alphabetは前日と同じ165.86ドル(約2万4314円)で取引を終えた。

EVGo、60%急騰

この日、電気自動車充電事業者のEVGoが60%以上急騰した。

米国エネルギー省が条件付きで10億5000万ドル(約1540億円)の資金を支援することを決定したとのニュースが株価を引き上げた。

また、JPモルガンがEVGoの推奨意見を中立から「買い」に引き上げたことも株価急騰の引き金となった。

EVGoは2.39ドル(約350円、60.81%)急騰し、6.32ドル(約926円)に跳ね上がった。

JPモルガンは目標株価として7ドル(約1026円)を提示した。

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